暮らしとインテリアのコツ|キッチン収納は吊るす生活やめました

どんな住まいでの暮らしにも必ず存在する場所、キッチン。
料理や家事の効率+リビングやダイニングからの見栄えも考えたおしゃれ。いろいろなことを考える必要があるキッチン収納は、なかなかコツがつかめずに悩む人も多いのではないでしょうか。
私もこれまで、いろいろな家で暮らしてきて、最近自分なりに行き着いたキッチン収納のコツは…。
「吊るす収納、やめました!」

さまざまな角度から考える…だから難しいキッチン収納

仕事で使う文房具や、靴下・ハンカチなどの細々した衣類などを整理整頓して収納するのは比較的得意なのに、キッチン収納は本当に難しい! 鍋やフライパン、お玉や菜箸など、大きさや形がまちまちな調理器具。調味料や食品ストック、普段使いの食器+徐々に増えていく頂き物の食器セット…。これらを出し入れのしやすさ、料理の効率、使用頻度、さらにはリビングやダイニングからの見栄えなども考えて収納したいですよね。試して上手くいかなければ、配置を変えたり新たな収納グッズを追加してみたりして、自分の暮らしに合った収納のコツをつかむには、それなりの時間が必要なのかもしれません。家族形態が変われば、その暮らしに合わせて変化させていくこともあるでしょう。

理想のおしゃれキッチンと、現実との狭間で…

吊るす収納

雑誌やテレビで見る「おしゃれキッチン」は、物が多くても上手に生活感を隠しています。紹介されているコツを参考に、吊るす収納・見せる収納を暮らしに取り入れていました。レンジフードの下にフックを掛け、鍋やフライパンを吊るします。お玉や菜箸などの調理道具は、おしゃれなキャニスターに入れ、出しっぱなしでも絵になる可愛らしい形のやかんを置いて。ガスコンロの周りに物を集めると、キッチンでの作業がはかどる気がしたし、雑誌のようなおしゃれキッチンに、少し近づけた気がしました。

でも…。

網目掃除

そのキッチンで暮らしていくうちに、気づきました。
レンジフートの下に吊るしたお鍋たちは、壁の油汚れを掃除をする際に、位置をずらしたり一度外したりする必要があるし、そのときにフックを触ると、それ自体も油でベタベタです。
キャニスターに入れていた調理器具は、使用頻度の高いものはともかく、久しぶりに使おうとすると、やはり油汚れが…。もちろん、収納に使っているキャニスター自体も汚れていきます。
キャニスターの定位置としてコンロの端に置いた小さな収納棚は、底が網目状になっているタイプだったのですが、その網目にこびりついた油汚れの掃除は本当に大変!

実際に暮らしてみて徐々に変化していった我が家のキッチン収納

雑誌で紹介されているキッチンには、コンロの側に油や調味料も置いている例がありましたが、高温になる場所に食材を置くことに抵抗があったので、それは避けていました。だから、調理器具だけで吊るす収納・見せる収納を実践していたのですが、それでも、こんなに掃除が大変だとは…。

気づけば、「これは使用頻度が低いから、キャニスターに入れておかないで引き出しにしまっちゃおう」「フライパンは吊るさないから、フックももう使わない」と、コンロ周辺にあった物が少しずつ減っていきました。

そしてつい先日、換気扇やレンジフードの大掃除をしながら、決めたのです。
「もう、吊るす収納も見せる収納も全部やめよう!」
調理器具を見せる収納にするために用意したキャニスターも、底が網目の収納棚も、洗って棚の奥へしまい込みました。

かご

少し話は逸れますが、網目の掃除の手強さと言えば、かご収納も同じです。
物をポイっと放り込めば何でもおしゃれに収納できるかご類も、ついつい買い集めてしまっていました。でも、かごの材質を問わず、網目に溜まるほこりの掃除が大変。そのことに気づいてからは、新しく収納グッズを買い足すときは、なるべく網目状の物は選ばないようにしていました。それはキッチンも同じだと気づきました。

やっとたどり着いた、自分の暮らしに合うキッチン収納

やかん

最終的にコンロ周りに残したのは、毎日使うやかんのみ。一緒に使う鍋つかみは、コンロから少し離れた場所へ吊るし、油汚れを少しでも防ぐようにしたのが、小さなコツです。

コンロ周りからすべての吊るす収納・見せる収納を取り除いてみると、まるで引っ越してきたばかりかのような殺風景さ。おしゃれ感はまったくありませんが、気分はスッキリ!
改めて調べてみると、レンジフードの下に物を吊るすのは、安全上の理由から避けたほうが良いとする説もあるようです。

暮らしの中で料理や掃除をこまめにすることはあんまり得意じゃないけど、物を整理整頓して収納するのは得意。そんな私には、吊るす収納・見せる収納よりも、隠す収納の方が向いていたのかもしれません。
そんな私がたどり着いたキッチン収納のコツ。
それは、コンロ周りには「ほぼ何も置かない」収納でした。

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