理想の暮らしや関係から見えた家具・ダイニングテーブルの選び方

大きなテーブル

昨年広い家に引っ越しました。今まで無かったダイニングが出来て、しばらくローテーブルを使って床生活をしていたのですが、最近新しくダイニングにテーブルとイスを買いたいなと思うようになってきたんです。
そんな時、オフィスの中央にあるカフェスペースで社内の人が話しているのを見て、その光景が以前住んでいたシェアハウスのダイニングテーブルと似ているなと感じました。そう言えば、あのダイニングテーブルセットはどうやって選んだんだろう?と当時のことを思い出してみました。

 

家族の理想を詰め込んで選んだ 大きなダイニングテーブル

暮らしていたシェアハウスは、同世代の仲の良かった友達4人で一緒に暮らしてみよう!という話しがきっかけで実現したものでした。物件探しから暮らし方のルールまで、自分たちで決めていったその家は、共有スペースのインテリアも一緒に選んで購入をしました。
何かを決める時に必ず行っていたのが、4人の理想を書き出して共有することでした。どんな暮らしがしたいか、譲れない事などを付箋にまず書き出してシェアします。それを元に物件からインテリア選びまでを行っていきました。

共有スペースの使い方で出てきたのは例えば
「いつもじゃなくても、たまに4人でご飯が食べられたらいいな」
「友達を呼んで引っ越しパーティーがしたい」
「月1回はシェアハウスメンバーのMTG(家族会議)をやろう!」
「休日前の夜はみんなで夜中まで話したいな(笑)」
「シェアハウスには入らないけれど、〇〇ちゃんを呼んでイベントの話し合いをここでしたいな」
「フリーランスで仕事をしているから、仕事もダイニングテーブルで出来たらいいな」
など。

出て来たやりたい事と現実的に出せる金額を考慮して、共有部分のダイニングテーブルには伸縮式の2メートル近い大きな木製のテーブルを選びました。

同時に、テーブルと同系色のナチュラルカラーのスタッキングチェアを6脚購入。
リビングダイニングの広い窓から朝日の入るダイニングスペースが完成。

ダイニングテーブルを購入した時には、普段必要なければテーブルも縮めておけばいいし、チェアも2脚しまっておいたらいいよね!なんて話していましたが、結局テーブルもチェアも出したままでした。
ダイニングはいつも人がいるスペースになって、誰かが仕事をしている横でご飯を食べていたり、作業をしている横で誰かの悩み相談がはじまったり、近くに住んでいる知人が訪ねてくることも、夜中まで話し込んで一緒にご飯を食べて帰ることも良くあることでした。

月1回の家族会議と称した話し合いでは、このダイニングテーブルを囲んで、お互い気になっていることを付箋に書き出して話し合ったり。テーブルでお茶をしていると、誰かがイベントのアイデアを出してきて、それを誰かが付箋やノートにまとめて身近な友達の歓迎会やお祝いが開催される流れになったり。誰かが恋愛や仕事で困っていたら、他のシェアメイトが話を聞きながら思考や心の整理を一緒にしたり。喧嘩をしている友達を集めて、ダイニングテーブルを囲んで知人が仲裁に入ってみたり。
ダイニングテーブルの上は、いろんな話が出来る場所であり、いろいろなことが生まれる場所でもありました。

ダイニングテーブル

暮らし方や暮らす人との関係性で 居心地の良い場所も変化する

シェアハウスに住む以前、実はシェアハウスなんて長く住めるかな?気をつかって疲れきってしまったりしないかな?と思っていました。わたしにとって1人の時間はとても大切なので、シェアハウス向きではないと思っていました。それは実家での共同生活がとても息苦しいもののように感じていたからかもしれませんが…。
期限付きなら何とか挑戦できるかも、無理だったら退散しよう!そう心の中で思いながら、シェアハウス生活をはじめました。
しかし、住んでみたらシェアハウスのダイニングが帰りたい場所になっていました。

それは、シェアメイトたちが自然に今日感じた事や考えた事を良い悪い抜きにして、ただ一旦お互いの話を聞くという姿勢を持ってくれていたからだと思います。

まるで家族のように何でも話す近しい関係性であり、本当の家族ほど近すぎない距離感。ダイニングテーブルを囲みながら、対等でフラットに話が出来る関係がありました。
仕事や恋愛で落ち込んで帰って来た時には、ダイニングテーブルに行くと必ず誰かがいて、他愛もない話しを聞いてくれたり、本当に困ったこともみんなに話してみることで、解決案が出てきたり、問題が軽く見えてきたりしました。
「まずはテーブルに上げる」という言葉のように、お互い思った事をダイニングに行っては誰かに話す場がある家でした。みんなの理想から選んだ大きなダイニングテーブルが、いつでもその場を支えしてくれていたように思います。
伸縮式だけれどもフラットな大きなテーブル。ナチュラルで温かみのある木製のダイニングテーブルは、今思うとシェアハウスの雰囲気を表してくれていたように感じます。

ティータイム

理想の関係性を描く リビングダイニングは暮らす人が見える場所

シェアハウスのダイニングのことを考えていたら、リビングダイニングは住んでいる人との関係性がそのまま現れるスペースのように思えてきました。
子どもが中心の友達の家族のリビングダイニングには、子どものおもちゃ箱が並んでいたり。
会話が無いお家のテーブルはモノで溢れていて、全員で食事なんてとれる状況ではなかったり。
わたしの実家の居間(リビングダイニング)に置かれたテーブルは人数のわりに狭くて、テーブルの横には祖父の書棚や小物入れが並んでいるという場所で、祖父以外は食事が終わるとすぐに各自別な自分のスペースへと帰っていくような場所だったなあなんてことを思い出しました。

だとしたら、わたしにとって理想のダイニングテーブルってどんなものだろう?
シェアハウスのダイニングテーブルの選び方や暮らし方の思い出から、わたしにとってお部屋のテイストよりも、そのスペースで誰とどんな関係性をつくりたいのか?ということの方が大切なんだと気づきました。
新しいリビングに置くインテリアも、一緒に暮らす人との理想の関係を書き出して、改めてインテリアの選択基準を考えてみようと思います。

そしてまた、いつかシェアハウスにあったダイニングテーブルのような、気軽に家族や友達の集まる場所を持ちたいなとも思っています。

集まる場所