ポリエステルのしつこい汗・油染みがゴッソリ消える落とし方

【目次】
ポリエステルってなに?
その汚れは水溶性?油溶性?シミの原因
 汗染みは水溶性
 油染みは油溶性
 泥や墨汁は不溶性
ポリエステルの汗・油染み抜きの注意点
 放置せず素早く対処する
 洗濯表示を確認
ポリエステルの汗・油染みの落とし方
 用意するもの
 1.油染みにティッシュを当てて吸い取る
 2.油染みにスポンジでお湯と洗剤を当てる
 3.お湯に酸素系漂白剤と重曹を溶かし浸け置き
 4.洗濯して自然乾燥で油染みを確認
それでも落ちない時はクリーニング店に
ポリエステルの汗・油染みは汚れの性質を理解しよう

ポリエステルの油の染み抜き

ポリエステルのシャツやスカートやバッグなど、衣類だけではなくそれ以外の様々なところでも利用されているポリエステル素材ですが、今回はそんなポリエステル生地に汗染みや油染みがついてしまった場合の汗・油染みの落とし方を紹介します。
またポリエステルの汗染み・油染み抜きをするうえで気を付けたい点も紹介するのでぜひご覧ください。

ポリエステルってなに?

ポリエステルの油の染み抜き

そもそもポリエステルは知っているけど、どんな繊維・素材なんだろう?ということを知ることで汗染み・油染みを落としやすくなります。
ポリエステルは石油などを原料とする合成繊維の1つで、ペットボトルと同じPET(ポリエチレンテレフタレート)の原料で作られる繊維が一般的です。
1941年に開発されたポリエステルはかなり丈夫で縮みや型崩れが起きにくく熱に強いといった特徴があります。また摩擦にも強く、シワになりにくいといった特徴も兼ね備えている衣類としてとても扱いやすい特徴がある繊維素材なのです。

その汚れは水溶性?油溶性?シミの原因

ポリエステルの油の染み抜き

ポリエステルの汗染みや油染みを落とす上で染みが水溶性なのか?油溶性なのか?といったことが重要になります。シミの原因を知ることで、より落としやすくなるためご覧ください。

汗染みは水溶性

汗染みは基本的には水溶性で、その他にもコーヒーやワインやお茶や醬油などが水溶性の染みです。これらは水に溶けやすい汚れのためたっぷりの水を使って洗濯機洗いをすることで、かなり染みを落とすことが出来ます。
逆にそれで落ちない場合は油溶性や不溶性のシミや汚れの可能性が高いです。

油染みは油溶性

油染みと一概にいっても様々な汚れがあります。ファンデーションや口紅、肉汁やチョコレートや皮脂など、それらは油に溶けやすい油脂性の汚れのため、基本的には界面活性剤が使用されている食器用の中性洗剤やお湯といったものを利用することで落とすことが出来ます。またクレンジングオイルを洗う前に油染み部分に使うことで汚れを落としやすくといった方法もあります。

泥や墨汁は不溶性

泥や墨汁汚れといったものは不溶性で、何にも溶けない汚れです。基本的には歯ブラシと洗剤とお湯を使って繊維の隙間から掻き出しすようにして汚れを落としていきます。x

ポリエステルの汗・油染み抜きの注意点

ポリエステルの油の染み抜き

そんなポリエステルの汗・油染み抜きや汚れを洗う上で注意したいことを紹介します。

放置せず素早く対処する

ポリエステルの衣類を洗濯したり、油染みを落とす上で注意したいのが時間をたたせずに素早く染み抜きや洗濯をすることです。1週間以上時間がたってしまうと油染みがポリエステルの繊維や生地に定着してしまい洗濯をしても汚れが落としにくくなってしまうので、気を付けましょう。

洗濯表示を確認

こちらは油染みやポリエステルだけに言えることではなく、洗うさい全般で言えることですが、水洗いや酸素系漂白剤を使った洗濯というものができるかどうか?を確認しましょう。
水洗いができない場合はクリーニングに出す方法しかなく、酸素系漂白剤が使えない場合は油染みを落とすのが難しくなってしまいます。

ポリエステルの汗・油染みの落とし方

それではポリエステルの汗・油染みの落とし方を紹介するのでご覧ください。

用意するもの

ポリエステルの油の染み抜き

用意するものは、スポンジ、食器用の中性洗剤、40~50度のお湯、ティッシュ、重曹、酸素系漂白剤、発泡スチロールor洗面器です。

1.油染みにティッシュを当てて吸い取る

ポリエステルの油の染み抜き

まずは油染みにティッシュを当てて汗や油染みを吸い取ります。表と裏の両方から挟むようにして油を吸い取ります。
またこのさいに時間がたった油染みだとクレンジングオイルを少し使って油染みを溶かすことで油分を吸い取りやすくなります。

2.油染みにスポンジでお湯と洗剤を当てる

ポリエステルの油の染み抜き

次に汗染み、油染みの部分にスポンジに40~50度のお湯と食器用の中性洗剤を含ませ泡立てて、ポンポンとたたくようにして洗っていきます。しっかりと泡立てることで汚れが落ちやすくなるのがポイントです。

3,お湯に酸素系漂白剤と重曹を溶かし浸け置き

40~50度のお湯に酸素系漂白剤と重曹を溶かします。1リットル大さじ1杯とたっぷり入れます。容器は熱が逃げにくい発泡スチロールが最もオススメですが洗面器でもOKです。

そしてナイロン素材の衣類の汗染み・油染み部分、もしくは全体を食器用の中性洗剤が泡立ったままで大丈夫ですのでお湯に1時間ほど浸け置きします。

酸素系漂白剤が使えない場合は酸素系漂白剤ではなく、代わりに洗濯用洗剤を使いましょう。

4.洗濯して自然乾燥で油染みを確認

浸け置きが終わったそのまま洗濯機にかけてください。水ですすぎ洗いなどをしなくても大丈夫です。乾燥したら確認して終了です。

それでも落ちない時はクリーニング店に

上記の方法でも落ちない場合はクリーニング店に出しましょう。汗や油といった染み抜きは全国規模のクリーニング店の中でもクリコムやリネットが品質が高く、他よりも比較的安い価格で染み抜きができます。また納期も早いためおすすめです。

ポリエステルの汗・油染みは汚れの性質を理解しよう

ポリエステルの油の染み抜き

ポリエステルについている一見落ちにくそうな汗染みや油染みですが、それぞれの汚れの性質を理解することで、家庭にある洗濯用洗剤や酸素系漂白剤といったもので簡単に落とすことができます。あなたの家庭や近くのドラッグストアでもあると思うので、ぜひあなたも試して染み抜きをしてみてください。

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