日常のプレゼント お土産の金平糖と、贈り物のかたち

金平糖

これまでにもらった印象的なお土産はありますか?
ご当地の名産品、おかし、キーホルダー、置物など、少し思い返すだけで様々なものが浮かんできます。

もらうだけでも嬉しいけれど、ゆっくり眺めて考えてみると、「面白そうなところに行ったんだなあ」とか「こんな魅力があったから選んだのかな」とか想像して、一人こっそりほくほくしてしまいます。
そんな心がほっと和むような温かさのあるお土産を、日常のふとした時にいただいたことがありました。

気持ちを再認識させてくれたお土産「金平糖」

金平糖 お土産

ものかき部のミーティングがあった、ある日の午後。この日はとくに議論が盛り上がりへとへとで自席に戻ると、私の大好物である金平糖がそっと置いてありました。添えられた小さなメモには
「出かけ先で金平糖が売っていたので買ってみたよ。好きだと言っていたのでどうぞ!」

贈り主は入社当時からとてもお世話になっていた方。いつも機転が利いて、気遣いが丁寧で、誰にでも優しい、そんな姿が以前から憧れでした。もともと同じチームにいましたが、私がその少し前に異動していたため、以前よりも話す機会が減っていたタイミングだったのです。

金平糖が好きだということを、いつ誰に言ったのか忘れていた私は、予想外の贈り物にびっくり。さらにメモに書かれたメッセージを読んで、一瞬にして体温が上がったのがわかりました。仕事と離れたプライベートの旅行先で売っていた金平糖を見て、私の事を思い出してくれたのでしょうか。丁寧にお礼をしたくていてもたってもいられず、すぐにお礼の手紙を書こうと思い立ちました。

お土産はふとした時の心ほどける贈り物

金平糖

午後の仕事中もずっと嬉しくて自ずとほくほく、顔が緩んでしまうほど。好物の話をしたときのシーンを思い出して、あとでどうやって感謝の気持ちを伝えようかたくさん考えて、書いた手紙はお気に入りの封筒に入れて渡しました。未だに思い出すと心が温まってくるような、印象的な出来事でした。

実はそのプレゼントで、何か救われたような感覚もあったのです。もしかしたらその方は、当時の私の複雑な心境を知らなかったかもしれません。異動して間もなく、慣れない環境に戸惑っていたタイミングにもらったお土産。そんな日常の合間のプレゼントを通して、近くにいて寄り添ってくれているような感覚を覚えました。
やはり、贈り主の方は過去の会話を覚えてくださったようです。私にとっては憧れで、だけれど親しい方からのサプライズのような贈り物。緊張していた心がほっと緩み、安心して仕事に向き合うことができました。

心に残るプレゼントは、思いやりの想像力なのかもしれない

日常のふとした時に相手を喜ばせようとする気持ちと、その想像力を持っていることは、素敵なことだと気づかされました。その一つの手段としての「お土産」という存在は、適度な気軽さもあり、相手の負担になりにくくていいかもしれません。
あの時私が体験したような、思いやりの気持ちと、さりげない気遣いを大切にしたいです。そして今度は私が、誰かを喜ばせられるような存在になっていけたらと思います。