出産祝いに添える気の利いたメッセージ│心温まる一言を

編集スタッフ ちさと

親戚や友人からの出産の報告。予め妊娠を知っていた場合でも、思いがけない場合でも、気持ちが高揚し嬉しくなります。
心を込めた出産祝いのメッセージは、せっかくならば気の利いた一言や、心に残る一言を添えて贈りたいですよね。でも、何を書いたら喜んでもらえるかな、人と被らないようなことを書きたいな…など考えているうちに、あっという間に時間が経ってしまうことってあると思います。
今回はそんな悩める人へ向けて、出産祝いに添えるのにぴったりな、気の利いたメッセージやあなたらしいメッセージを書くヒントを紹介したいと思います。

『気が利く』とは、細かいところまで注意が及ぶという意味です。
どんな一言があると気の利いたメッセージになるのでしょうか。

新しい生命の誕生というおめでたい出来事の裏には、体を痛め、出産を頑張りママになった人や、そんな彼女をずっとそばで支え続けパパになった人たちがいるのです。そんな二人を気遣う一言が入ったメッセージだと、ホッとあたたかい気持ちになってもらえそうですね。
【体調はいかがですか】　【ご無理しすぎないでくださいね】

出産してからもバタバタと慌ただしい日々は続くものです。ママはぐっすりと眠ることもままならない状況かもしれません。そんな忙しい中出産の報告をもらえる関係というのも何かのご縁ではないでしょうか。
連絡をもらえることを当たり前とせず感謝してみると、きっと優しいメッセージになりますよ。
【忙しい中報告ありがとうございます】　【報告を受けて私も嬉しくなりました】

『～しますように』とお星さまにお祈りするように、メッセージの締めくくりで相手の幸せを願ってみてはいかがでしょうか。あたたかい気持ちはお星さまだけでなく、素直に相手に伝わるはずです。
【すくすくと成長しますように】　【今以上に笑顔があふれた日々になりますように】

お祝いのメッセージなので、自分のことを書くよりも相手の幸せについて書くようにしましょう。近況報告などは実際に会った時にできると良いですね。

母子ともに何事もなく健康であれば、お祝いのメッセージは熱が冷めないうちにすぐに贈りたいもの。すぐに連絡の取れるメールやSNSはもちろん、手書きのメッセージカードや手紙もあたたかみが伝わり、より喜ばれると思います。
出産祝いのプレゼントと一緒にメッセージを添えて贈るのも素敵ですし、プレゼントをじっくり選びたい場合は、先にメッセージカードだけ贈るのも素敵ですね。プレゼントを贈る際は、改めて一筆メッセージを添えて送りましょう。

お祝いのメッセージには、わくわくと明るい未来を連想できるような言葉を使うといいですね。出産祝いで避けたい忌み言葉は次の通りです。
死ぬ／死／四／流れる／落ちる／逝く／苦しむ／破れる／滅びる／だめになる／弱い／枯れる／消える／失う／崩れる／衰える

出産祝い専用のカードや上質なカードを使うと特別感がアップします。
親しい間柄であれば、相手の好きなキャラクターやモチーフの入ったメッセージカードや便箋だと、受け取った際に封筒とあなたの名前を見ただけで、ふふっと笑みがこぼれてしまうかもしれません。

さぁ、メッセージを書く際のマナーや気の利いた一言をふまえて書いていきましょう。
出産祝いのメッセージには、結びのあいさつや季語などは書かなくて大丈夫です。いちばんに伝えたい、『おめでとう！』というお祝いの気持ちから書きはじめると嬉しい気持ちがより伝わりますね。ママになった本人以外にメッセージを書く際には、「ご誕生おめでとう」という表現で気持ちを伝えましょう。
他の人と被らない、あなたらしいメッセージになるようなヒントをお伝えしますので、参考にしてみてくださいね。

出産の報告を受けたとき、どんな気持ちになりましたか。思わず笑みがこぼれてしまったでしょうか、心がぽかぽかとあたたかくなったのでしょうか。
赤ちゃんを抱いた相手は、どんな表情をしているでしょうか。
報告を受けたときの自分の気持ちや、妊娠中の相手の様子、出産後我が子を見つめる姿などをイメージしながらメッセージを考えると、自然と素直に気持ちがつづれそうな気がしませんか。

新しい生命の誕生は新しい生活のスタートでもあります。これからどんな風に成長するのだろう、どんな声をかけようかな、一緒にどんなことをしようかな…きっとこれからはじまる新しい生活のことでわくわくしているはずです。
その一方で、子育てに対する不安や、ちゃんとママをやらなきゃというプレッシャーもあるかもしれません。出産経験のある人はもちろん、経験がなくてもその不安な気持ちに寄り添ってあげることはできますよね。『いつでも私がついているよ』そんな一言は、きっと心強く感じてもらえるはずです。
これからのわくわくとした夢いっぱいの生活や、心の中に抱えたもやもやとした気持ちに寄り添ってメッセージを書くことができると、一緒に希望や勇気も届けることができそうですね。

出産の報告をしてもらえる相手との関係性は、これからもずっと続いていくのだと思います。
赤ちゃんが生まれ、ママやパパになった相手とは、この先どのように一緒に過ごしていきたいでしょうか。あなたの思い描いた未来のわくわくを綴れば、そのわくわくもきっと相手に伝わるはずです。
久しく会えていないのであれば、元気な顔が見たいな、声が聞きたいなと思うかもしれませんね。たったそれだけのことでも、言われると嬉しくなりませんか。

いくつか文例も載せますので、参考にしてみてくださいね。

【友人】
・ご出産おめでとうございます！今まで頑張っていた姿を見ていたから、私も胸がいっぱいです。本当にお疲れ様！
〇〇に似てとても可愛らしい子だね、ふたりに会える日がとても楽しみです。
これからたくさん素敵な思い出がふえますように。本当におめでとう！

【親族】
・ご出産おめでとうございます。母子ともに健康とのことで安心しました。
何か力になれることがあったら、ひとりで悩まずに言ってくださいね。
〇〇ちゃんの健やかな成長をお祈りしています。

【会社の上司】
・この度はお子様のご誕生おめでとうございます。奥様の体調も順調に回復しているとのことで安心しました。
頼れる先輩は、きっと素敵なパパになるんだろうなと思います。
お子様が元気で丈夫な体になりますよう、お祈りしています。

【知人】
・ご出産おめでとうございます。産後の経過はいかがですか。
ご無理せずゆっくり静養なさってくださいね。○○さんと赤ちゃんにお目にかかれることを楽しみにしています。
赤ちゃんが健康に恵まれますようお祈りしております。

【2人目、3人目の場合】
・赤ちゃんのご誕生おめでとうございます。奥様も赤ちゃんもご健康とのことで何よりです。
○○くんはしっかりしているから、きっと素敵なお兄ちゃんになりそうですね。
これからもますます楽しい日々が続きますように。

【寄せ書きにぴったりな一言】
（30字以内）
・おめでとう！家族が増えて、幸せもさらに増えますように
・きっと○○なら素敵なママになれるよ、自信もってね！

（50字以内）
・無理はせずに、今しか味わえない時間を楽しみながら子育てしてね。いつでも相談に乗るから頼ってね！
・幸せそうな○○の姿を想像すると、私も胸がいっぱいになります。幸せのおすそ分けをありがとう！

【出産祝いのプレゼントに添えるときに付け足せる一言】
・ささやかですが、お祝いの気持ちをお受け取りくださいませ。
・気持ちばかりのお祝いを同封いたしましたので、お納めください。

いかがでしたでしょうか。
メッセージを贈る際、いちばん大切なのは気持ちだと思います。
メールやSNSを使うことに慣れすぎてしまって、手書きの場合どうしても文字がきれいに書けないと悩む方もいるかと思いますが、どんな気持ちで書いたかの方が重要だと思うのです。
どんなメッセージにしようかなと考える時間や、どんなカードや便箋にしようか迷う時間、メッセージを書いている時間…それは全部相手のことを思っている時間なのです。きっとそのことは、メッセージを受け取った相手にも伝わるはず。
コロナ禍でなかなか直接会うのが難しい今日この頃、思いを込めたメッセージを贈ってみてはいかがでしょうか。

参考文献
『心を伝える、すぐに役立つ 手紙・はがき・一筆箋の書き方マナー大全』
著：杉本裕子
出版社：主婦の友社

『できる大人のひとこと手紙』
著：むらかみかずこ
出版社：高橋書店

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