毛玉取り:ニット・セーター編。確実で早い方法は?素材で違う?

セーター・ニット毛玉取り器毛玉取りブラシセーターストーン

ニットやセーター、せっかく気に入って買ったものだから、長く着たいですよね。今回は、毛玉のできやすい代表的な衣類、ニット・セーターの毛玉取りの方法をご紹介。確実に早く毛玉が取れる方法はどれか、毛玉取り器とブラシとの違い等もご説明。ニット・セーターの素材によるお手入れの違いについても、参考にしてみてくださいね。

■なぜ毛玉ができる?素材の違い?

セーター・ニット毛玉

毛玉ができる要因は、摩擦。繊維がすれてからまるとできてしまうため、手首・脇・かばんが当たる部分などにできやすくなります。
また、素材によっても毛玉のできやすさが違い、綿やシルク・麻などの天然繊維は毛玉ができにくい素材ですが、ウールやアクリル・ポリエステルなどは毛玉ができやすい素材です。ニット・セーターはウールや、最近ではほとんど合成繊維素材のポリエステルが入っているため、毛玉ができることは仕方ないことなのかもしれません。

■ニット・セーターの毛玉、何で取るのが確実?

毛玉ができてしまう素材なら、できにくくするケアをするのか、取るのか、なんとか長持ちさせたいところ。まずは、ニット・セーターを傷めずに、素早く・きれいに毛玉を取れるのはどの方法か試してみました。

□電動毛玉取り器を使う

確実に素早く取れるのは、電動毛玉取り器。100均(ダイソー)の毛玉取り器も優秀ですが、お値段の高いニット等心配な場合はメーカー品を選ぶのが安全そうです。
素材別に切り替えができたり、アタッチメントが付いていたりするので、いろいろな素材のニット・セーターの毛玉を取ることができます。
今回使用したのは「テスコム毛玉トレタKD501」定価税抜1,980円。
毛玉が無かったかのように、きれいになり、じょりじょりと取れている音もして、気持ちがいい!10cm角くらいの範囲なら15~20秒くらいでできます。
モヘア・アンゴラ・カシミアなど毛足の長いセーターはNGですが、ワンランク上の「テスコム毛玉トレタKD901」定価税抜3,980円 なら、極端に毛足が長いものまで使用OK。

□セーターストーンを使う

次は手動。セーター専用の毛玉取り、その名も「セーターストーン」、珪藻土製の軽石です。1,300円くらいで購入できました。
衣類の素材としては、ウール・コットン・スエード・フリースに使えます。
生地を傷めないように、小さなセルが徐々に崩れるようにできているそうで、使うとポロポロと細かい粒が出てきます。新聞紙の上でやるなど、予め掃除しやすいようにしておく必要がありますね。手加減が難しいので少し慣れるのに時間がかかりそうですが、絡めとるとちゃんと取れていました。あまり強く押し付けると生地が毛羽立ってしまうので、ソフトに扱うのがコツですね。
英語のみの表記で、おしゃれなビジュアルが気に入りました!

□毛玉取りブラシを使う

洋服ブラシ・毛玉取りブラシなど、ブラシを使って取る方法もあります。洋服ブラシは、猪→豚→馬→山羊…と柔らかくなっていくそうです。馬や山羊のブラシは柔らかくて、お手入れには使えますがセーターの毛玉取りとして使うのは難しそう。ちなみに、カシミヤや絹などデリケートな素材のセーターお手入れには、一番柔らかい山羊毛が向いているそうです。
毛玉を取るためなので、硬めの猪毛でできた毛玉取りブラシを使ってみました。手加減が必要ですが、慣れるとブラシに引っかかって取れていく感覚がわかってきます。
細かい毛玉が残ってしまいますがほとんどわかりません。ちょっと時間がかかりますが、手仕上げにこだわりたいなら、ブラシが一番良さそう。

■生活の中で毛玉を予防・長持ちさせる方法は?

できるだけ、取る毛玉が少なくて済むように、セーター・ニットの毛玉を予防する方法はあるのでしょうか。また、大切に長く着るためのお手入れ方法とは…

□ブラシを使いこなす

毛玉取りではなく、日常生活の中でのケア用として、ブラシを使うのがおすすめ。セーターにブラシをかけると、ほこりが取れるだけでなく繊維を整えて毛玉をできにくくする利点も。
馬毛のブラシで、繊維にそってなでると、細かいほこりが取れていきます。馬毛より少し硬い無印の洋服ブラシも、柔らかめなので同じようにホコリが取れました。
ニット・セーターは1回着ただけでは洗わない場合が多いと思いますので、脱いだあとにさっとブラシをかけてからしまうと、次回気持ちよく着られそうです。

□洗い方を工夫する

セーター・ニット手洗い たらい

摩擦を避ける優しい洗い方は、やはり手洗い。
その際、セーターを押しすぎたりこすったりしないように。洗濯機で脱水する際はたたんだままネットに入れるか、バスタオルにはさんで30秒程度の脱水をしましょう。
手洗いはちょっと大変なので、洗濯機の手洗いコースやドライコースを使う方も多いと思います。ネットにたたんで入れる、裏返して表面を内側にする、など工夫すると毛玉を少しでも回避できるはずです。

□しまい方を工夫する

セーター・ニット収納 たんす引き出し

セーター・ニットはハンガーにはかけず、ふんわりたたんでしまいましょう。ぎゅうぎゅうに押し込むと、風合いがくずれてしまいます。
また、ウールやカシミヤなど、動物繊維の素材を使ったものは、虫食いの恐れも。虫が好む汚れや湿気を避けるのはもちろん、防虫剤などでの対策が必要になります。ヒノキやクスノキでできた、天然素材の防虫剤もあるので、薬品のにおいが苦手な方にはおすすめです。
宅配クリーニングでオフシーズン預かってもらうのも、確実な方法ですね。

■ニット・セーターは日々のちょっとのお手入れから

セーター・ニットたたみ どこに置く

ニット・セーターの毛玉、できにくくする対策も取ることもできそうです。毛玉を予防するにしても、取るにしても、大切に優しく扱うことで、長く愛着を持って着られそうですね。毛玉取りの方法、お手入れの方法、あなたに合うやり方で試してみてください。お気に入りのニット・セーター、長く着られますように。

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