長押とは?なげしフックとは?鴨居との違いやその活用法など

「長押」、「なげしフック」 ※「長押」(なげし)と読みます。
100均、ニトリ、無印などの収納用品、壁掛けフックの売り場において、「長押」や「なげしフック」という言葉が目に入るけど、これはいったい何?商品の形から用途は想像できるけど、どのような場所で使えば良いの?なんて読むの?鴨居との違いは?
いまいち、はっきりわからない「長押」。気になって調べてみると、日本特有のとても魅力的なものでした。
長押の成り立ちから、現代の家屋におけるインテリア、壁掛け収納の事例まで、役立つ長押の情報をお伝えいたします。
【目次】
◆長押とは何か?
◆長押は何のためにある?その活用法は?
◆長押と鴨居はどう違う?
◆「なげしフック」と「鴨居フック」
◆和室だけでなく、洋室でも使う人が増えています。
・長押の特徴、活用アイデア
・SNSでも話題の「付長押」とは?
◆壁掛け収納・インテリアを両立できる長押を、生活に取り入れてみませんか?
◆長押とは何か?
あらためて、『長押』は「なげし」と読みます。
長押は、和室の壁の柱と柱をつなぎ、ぐるりと取り囲むように取り付けられた化粧部材です。古来より用いられてきた、日本特有の建築様式です。
◆長押は何のためにある?その活用法は?
長押はもともと、柱と柱を繋ぐ重要な構造材(強度を持たせるパーツ)としての機能があり、古代の法隆寺をはじめ、奈良時代以降の寺院建築などで使われていました。
その後、建築工法の変化や発展により長押は構造材としては使われなくなりました。しかし、長押は上級層の住宅に使われていた事もあり、建物の格付けの意味も持っていたため、装飾材として、その後の書院造り建築、一般家屋にも用いられ、現代に続いています。
長押は、装飾材として残ったのですが、何かを掛けておく、または何かを飾るという用途に向いていたため、一般家庭の座敷においては様々な活用のされ方をしました。
小さい頃、実家やおばあちゃん家で、長押にフックをつけ、ほうきやはたきを吊るしていたり、学生服を掛けたり、額縁に入った賞状やお札などを飾っていたりした事を思い出す方もいるかもしれません。
◆長押と鴨居の違いは?
【長押と鴨居を見分ける】

どこが長押で、どこが鴨居でしょうか?
【ここが長押】

柱と柱を繋ぐ装飾材。上部に隙間あり、フックなどを引っ掛ける事が出来ます。
【ここが鴨居】

鴨居はふすまや障子などをはめ込む木枠。現代の家屋ではドアの木枠や窓枠も鴨居を呼ばれることがあります。
◆「なげしフック」と「かもいフック」

【なげしフック】
フックの上部を長押に引っ掛けて取り付けます。手前のフック部分に物を引っ掛けたり吊るしたりして収納します。

【なげしフックを長押に引っ掛ける】
取付は長押の溝に、フックを引っ掛けるだけなので、とても簡単です。

【なげしフック取付完了】
服やカバンなどいろいろな壁掛け収納、吊るす収納が簡単に実現できます。

【鴨居フック】
フックの下部のネジを締めて、出っ張りを挟んで固定する仕組みです。

【鴨居フックで鴨居を挟む】
取付は鴨居を挟んでネジを締めるだけ。こちらもとても手軽です。

【鴨居フック取付完了】
かなりしっかり固定されるので、活用アイデアは豊富です。
100均の生活用品売り場で、「なげしフック」、「鴨居フック」という名称の商品が売っています。フックを活用する目的は同じですが、長押、鴨居の形状の違いにあわせ、アイテムの形状が異なります。「なげしフック」は引っ掛けて設置し、「鴨居フック」は挟んで設置します。
◆和室だけでなく、洋室でも使う人が増えています。
・長押の特徴
長押には様々な活用方法があります。
なげしフックなどを付けて、壁掛け収納として、上部の隙間を利用し、額縁などを飾るインテリアの機能として。長押の特徴はスペースを有効活用出来る事、アイデアを活かしたアレンジが出来る事ではないでしょうか。その特徴から、和室のみならず、マンションやアパートなどの洋室でも、壁面に長押を取り付ける例が多くあります。また、「付長押」のように、自身で後から長押を取り付ける事が出来るアイテムもあり、SNSなどで、その活用アイデアが話題となっています。
・SNSでも話題の「付長押」とは?
【付長押、長押レール、長押ラック】

壁に取り付け、壁掛け収納・壁掛けインテリアとして活用できるため、人気上昇中です。
【壁掛け収納として】

付長押になげしフックを掛けて、壁掛け収納として活用できます。
【壁掛けインテリアとして】

商品によっては付長押上部にものを載せる事が出来るので、ディスプレイラックや吊るすインテリアとして活用できます。
「付長押」、「長押レール」「長押ラック」などの名前で呼ばれているアイテムがあります。
和室だけでなく、洋室の壁に取り付ける事の出来るアイテムです。その中には、壁に穴をを空けずに取り付けられるものもあり、賃貸物件においても壁面を有効活用できるアイテムとして、とても人気があります。
「吊るす収納」や「引っ掛け収納」などの話題の収納術へのアレンジのみならず、飾り棚、ピクチャーレール、ディスプレイラックから神棚やベッドのヘッドボードへの活用まで、従来の長押の使い方を超えた、新しい壁掛け収納・インテリアアイテムとして様々活用がされています。
付長押の活用アイデアの実例集については下記の記事↓↓↓をご覧ください
◆収納・インテリア 両立できる長押を取り入れてみませんか?

長押の成り立ちから、なげしフックとかもいフックの違い、現在の住環境においての活用法までご紹介いたしましたが、いかがでしたか?
古来より用途や形を変えながらも、私たちの生活に残り続けてきた長押。
日本人の美意識や空間を活用する知恵を感じることの出来る、不思議な魅力があるように思います。そんな長押をふたたび生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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