部屋のおしゃれな照明。家具では使わない材料で手作りしてみたら

我が家のLDKの天井照明は不思議なつくりをしています。リビングには入居時点でシーリングライトが備え付けられていましたが、その片端からDK側に短い枝を伸ばすように、もうひとつの照明を設置するソケットがついているのです。そこに手持ちの吊り下げ照明をつけると、リビングのシーリングライトと2台重なっているように見えて重たく感じます。だから引っ越してきたとき、DK側の照明は一時的にシェードを外した裸電球の状態で取り付け、いずれどうにかしようと思いつつ、長年そのままでした。
そんな天井を眺めているうちに、突然、自分でシェードを手作りしようと思い立ちました。

おしゃれな市販の照明とは違う、手作りならではの楽しみ

ネット通販で市販品を探してみたこともあります。でも、おしゃれでステキな照明はたくさんあれど、我が家に設置したときに重たく感じないデザインの照明を見つけることができませんでした。それに新たに購入すれば、今使っている裸電球が行き場をなくしてしまいます。それならばシェードだけ手作りしてみようと思ったのです。インターネットで「照明」と検索して画面に表示される画像を見ると、ワイヤー、ファブリック、木材、和紙など素材もさまざま。手作りで再現できそうな形を頭のなかでイメージしていると、ワクワクしてきました。

こうやって思い立って何かを手作りすることがたまにあるので、家にも使えそうな材料が少し残っていました。それらを頭に入れつつ、具体的なことは決めないままホームセンターへ。店内をぐるっと1周しながら「この材料を使ったら、こんな仕上がりになりそう」「これを使えば手作りできそう」とイメージを膨らませていき、最終的に選んだ材料は、本来は何に使うものなのか、その場ではわかりませんでした。帰宅してからラベルに書いてある「平押え」という言葉を調べてみたら、内装材の一種のようでした。

ときどき行くホームセンターは、ついつい長居してしまう場所。今まで知らなかった材料も目にします。そのほとんどは、本来の使いみちでは私の生活のなかで出番はやってこないかもしれないけれど、別の使い方ができるかも…と思えるものを見つけたら、覚えておくようにしています。

グルーガン

帰宅後、さっそく作業開始! 平押えをくるっと輪にして、結束バンドとグルーでつなぎ目を留めます。一緒に買ってきたフェイクグリーンをゆるゆるっと巻きつけ、ワイヤーで裸電球に吊るして完成! 作業時間は約1時間、材料費は1,000円くらいで作ることができました。市販品のようなおしゃれさはありませんが、思いつきの手作り品としては、とりあえず満足のいく出来!

こんな作業をしながら、“本来”という言葉から思い出したことがありました。仕事やプライベートでのいろんな出来事に悩んでいたころ、たまたま見つけた心理カウンセラーさんのブログに、こんなことが書いてあったのです。
「自分の中の“こうあるべき、こうでなければ”という前提=マイルールが少なくなればなるほど、生きやすくなるよ」
「『こんな風に思っていいの?!』と感じるくらいに、思い切って逆の方向にマイルールを書き換えていくといいよ」

そのときの私には、それはすごく難しいことのように感じました。
「仕事で結果を出し続け、成長し続けなければいけない」
「後輩の前ではしっかりしている姿を見せなければ」
「パートナーが人生の岐路に立たされているときは、自分を犠牲にしてでも支えなければ」
それが本来のあるべき姿、正しいことだと思ってしまっていたからです。

ハートの空

手作りを通して気付いた、“本来”の書き換え

でも、今の社会を見渡してみても「家事は女性がするもの」「仕事は会社に行ってするべき」など、それが本来の姿と当然のように思われていたことに別の選択肢が増えてきたことで、それまでよりも肩の力を抜いて過ごすことができるようになったと感じることも多くなってきた気がします。

ホームセンターで「本来とは違うけど、こんな使い方ができそう!」と想像を膨らませながら材料を選んでいるときのワクワクを思い出したら、マイルールの書き換えが、なんだか簡単なことのように思えてきました。
手作りの材料を選ぶときと同じで、“本来”なんて、本当はどこにもないんだろうな。
日常のいろんな出来事も、これまでの当たり前にとらわれなくていいんだと思って過ごしていたら、知らぬ間にマイルールで縛ってしまっている自分を、ほんのちょっとラクにしてあげることができるのかもしれません。

手作りのシェードを設置してから数日間、ことあるごとに、ふっと天井を見上げてしまいます。まだまだ改良の余地はありそうです。今度は、ハンドメイドアプリで見つけたワイヤー製のガーランドを飾りとして取り付けたらかわいいかも…と、またまた本来とは別の使いみちが思い浮かんで、追加の材料を買ってしまったのでした。

ガーランド

おしゃれな部屋に関連する記事

レイアウトにこだわって|8畳ワンルームをおしゃれに過ごしやすく!

レイアウトにこだわって|8畳ワンルームをおしゃれに過ごしやすく!

コンパクトながらも、一人暮らしにはほどよい広さがある8畳ワンルーム。広々としたおしゃれなお部屋を目指して、どんなレイアウトの工夫ができるでしょうか?実例をもとに、レイアウトのアイデアをご紹介します!
レイアウトにこだわって|8畳ワンルームをおしゃれに過ごしやすく!の画像

かっこいい黒い部屋を作るには?おしゃれにインテリアを取り入れる

かっこいい黒い部屋を作るには?おしゃれにインテリアを取り入れる

かっこいい黒い部屋をつくるポイントをご紹介!白や他アクセントカラーのバランスや、黒い部屋に合うインテリア家具、テイストについてもお伝えしていきます。おしゃれなお部屋を目指しましょう。
かっこいい黒い部屋を作るには?おしゃれにインテリアを取り入れるの画像

ワンルーム収納術〇家具や隙間を活用で狭い部屋のごちゃつき解消!

ワンルーム収納術〇家具や隙間を活用で狭い部屋のごちゃつき解消!

狭いワンルームをすっきりとした居心地の良いお部屋にするために。収納スペースを確保するためのアイデアやインテリアをご紹介していきます。今よりもっとおしゃれに快適にくらしたい、ワンルームにお住まいの方必見です。
ワンルーム収納術〇家具や隙間を活用で狭い部屋のごちゃつき解消!の画像