温かいスープのプレゼント。ママになった友人へ贈る出産祝い
先日、大学時代の親しい友人に赤ちゃんが生まれました。
最後に合ったのはコロナの流行が本格化しだす前の２月の末頃。それからあっという間に夏になってお盆を迎えたとても暑い日、出産報告のメッセージが届きました。
「無事に出産しました。〇〇（赤ちゃんの名前）です」
二言だけの文章から伝わるあっさりとした感じが彼女らしいなと思いつつ、心がじんわり。結婚式のあと親しい仲間内だけでの二次会で妊娠の報告をしてくれたことや、「出産前に一度は会おうね、集まろうね」と言っていたけど叶わなかったこと、それでもたまに連絡を取り合っていたこと、色んなことを思い出して時間の早さや切なさを感じるとともに、自分のなかに混じりけのない喜びと祝福の想いを感じました。
「今度みんなで会えた時にお祝いしよう」周りではそんな流れになったものの、私はそれでは気持ちが収まらなくて、大切な友人へ出産祝いの贈り物をすることにしました。
親しいからこそ難しい？会えない中での友人へのプレゼント選び
「喜んでもらいたい！」その一心で盛り上がる気持ちの中、色々なお店を見て回って吟味しようと、あえて下調べをせずにショッピングビルへ向かいました。
ベビー用品や雑貨、コスメなど手あたり次第見ていくと、出産祝いになりそうなものがたくさん。赤ちゃんにも優しいコットンタオルや忙しい女性におすすめのオールインワン美容液など、どれも使えそうなものばかり。だけどそれらが本当に贈りたいものなのかしっくりこなくて、購入には至りませんでした。初めての子育てに奮闘しているであろう友人の姿を思い浮かべると、なんだか違う気がしてしまったのです。
友人との思い出と応援の気持ちで選んだスープの出産祝い
1-2時間経った頃には、大量のプレゼント候補で頭がいっぱいに。ちょうどお腹も空いていたので一息つこうと、通りかかったスープのお店に入りました。
おいしそうなスープのメニューを眺めながら、ふと友人のことを思います。
「私たちが集まるときは決まっていつもご飯がおいしいお店を選んでいたな」
「温泉旅行やランチが中止になってしまったけれど、実現していたらきっとおいしいものを食べていたんだろうな」
おいしいものならきっと彼女が喜んでくれるような気がして、出産祝いにはスープを贈ることに決めました。スープなら忙しくても温めればすぐに食べられるし、栄養もたっぷり。色んな種類のスープから選ぶ楽しさもあって、おいしいもの好きな彼女へのプレゼントにぴったりです。
「私は子育てをしたことがないからアドバイスはできないけれど、ひとりの友人として母親になった彼女を応援したいんだ」そんなふうに思いました。
さっそく友人へ連絡して贈っても問題ないかを確認し、スープを選んで配送の手配も完了！サプライズにはならないけれど、それでもいいと思える仲を喜ばしく思えました。
贈り物に込めた気持ちと出会えた素敵な言葉
後日出産祝いを受け取ってくれた友人からお礼のメッセージが届きました。喜んでくれたことが嬉しいのと、がんばっている彼女の姿が浮かんできて、また心がじんわり。
いい贈り物ができてよかったと思い過ごしていた時、こんな素敵な言葉と出会いました。
「誕生日は母親の出産日」
この言葉は”誕生日は生まれた本人だけのもの”と無意識に思い込んでいた私にとって、とても新鮮でした。また、出産祝いの贈り物を選んだときに込み上げてきた感情はこの言葉と結びついているような気がしました。生まれてきた赤ちゃんへのお祝いの気持ちはもちろんあるけれど、それよりも出産をした友人への祝福や労いの想いが強く、だからスープを選んだのだと思います。
誕生日は生まれた本人が主役だけど、同時に母親にとっては出産した思い出の日であって、そんな考え方がとても素敵だと感じました。次の私の誕生日には母をお祝いしたいなぁ、そんな風に思います。
物が豊かな時代だからこそプレゼント選びって難しい。
だけど「誰に贈りたいのか、なぜ贈りたいのか」など自分の気持ちを整理してみたら、ぴったりなプレゼント選びができました。そして、贈り物をすることで改めて友人との関係を大切に思うようになった気がしています。
出産祝いは一旦終わってしまったけれど、これからも色々な場面で友人を応援・お祝いしていきたいです。
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