今の私に合わせた暮らしとキッチン。初めての炊飯器から見えた事

土鍋

今の自分に合わせて、「より良い」選択ができたら。
その先にあるのは、心地のよい時間なのでしょうか。
先日、人生ではじめての炊飯器を買い、土鍋で炊くことをやめました。
母が土鍋を使った炊き方を何度も教えてくれたから、実家の思い出がたくさん詰まっているからと炊き続けていましたが、今の暮らしに合っているのか、ふと立ち止まり見つめなおしてみました。

これは、今の自分に合わせた暮らし方を始めて、気づいたお話です。

実家の思い出が詰まった土鍋。だけど…

お米を土鍋で炊く母の影響から、一人暮らしした私も母に教わったやり方で、2年ほど土鍋で炊いていました。
モノを多く持つことが好きでないこともあり、炊飯器は無用と言わんばかりに、続けていました。
だけど、炊き始めると中々手が離せなかったり、浸水し、蒸らす時間までを入れると1時間ほどかかってしまったりと、働く私にとって毎日炊くことは少し大変なものでした。
「おいしくは炊けるけど…」
小さく積もっていった思いをひとつひとつ拾い上げ、ついに寂しさを感じながらも炊飯器を探しに行きました。

炊飯器が見せてくれた新しい世界は。

人生はじめての炊飯器。
販売員さんに一つ一つの特徴を聞きながら、吟味していきました。
お米ひとつ炊くだけでも、かたさや保温の時間など、炊飯器は本当にいろいろな要望に応えてくれるのですね…とても驚きました。
驚きの連続の中、最終的に一つの炊飯器を決めました。
ウキウキしながら家路を急ぎ、その日は親子丼を作りました。
炊飯器で炊いたご飯。とてもおいしいですね。
こんなに簡単に炊けておいしい。
土鍋はもちろんおいしいけれど、今の私には炊飯器が良いのかもしれない。
これまで、子どもの頃一人で炊けるよう母が何度も教えてくれたから、母の想いを忘れないようにと頑張っていましたが、不思議なことに土鍋を一旦卒業した今、母をより強く感じています。
それは、少し大変でも「美味しいご飯をみんなに」と、土鍋で炊き続けてくれていた母の強く優しい想いでしょうか。
そして、久々に土鍋で炊くからこそ味わう感覚にも出会うことができました。
懐かしさにすこしほほが緩み、ふくふくとした幸福な特別感。

土鍋で炊くことをやめてしまったからといって、母との大切な思い出や敬意が消えるわけではないのでしょう。
やめた先で手に入れられる何か、気づく何かが、またあるのかもしれません。

今の自分に合わせて、暮らしを見つめていけたら

親子丼

だけど。数十年後また土鍋が活躍しているのかもしれません。
もうすこし、時間とじょうずに付き合えるようになって、いろいろなことが削ぎ落されていったら、またもう一度土鍋の出番が来るような気もするのです。
今の自分に合わせて、暮らしを柔軟に変えていく。
はじめてやめて、またはじめて…
休憩したり、小道にそれ、寄り道をしてみたりして、その先々で得る感情に思いを馳せる。
ゆっくりゆっくり、その時の自分にとって「より良い」選択ができたらと思います。
そして、その時々、その瞬間、何を思っているのでしょうね。

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