美と愛の象徴、バラを楽しむ生け方飾り方
美と愛の象徴として花の女王と呼ばれているバラ。世界中に数多くの愛好家がいるバラは紀元前2,000年以上前から人に愛され続けてきました。
バラを見つめて愛でていると、私自身の感性や感覚が磨かれていく、そんな感情が沸き起こります。きっと昔の人もバラから華やかさ、綺麗さ、美しさを感じていたのでしょう。部屋にバラを飾るのも自己表現の一種なのかもしれません。
今回はそんなバラの花束や一輪挿し、花瓶や壁、スプレータイプの飾り方や生け方、またドライフラワーやポプリに保存加工する方法について紹介します。
【もくじ】
バラについて
バラの歴史と花言葉
バラの品種と咲き方
スタンダードとスプレータイプ
バラの咲き方と品種
バラの生け方
バラの鮮度の見分け方
生ける前にしたいトゲ・葉の処理と湯上げ
生けてからの茎の切り戻し
定期的な水換え・水の量
バラの飾り方
一輪挿しで
花束を花瓶に
壁に掛けて
他の花と合わせて
カゴに入れて
浮かべて飾る
バラをドライフラワーやポプリにして飾る
バラをドライフラワーにして飾る
バラをポプリにして飾る
バラの生け方飾り方は美しくあれ
バラについて
バラの飾り方や生け方の前にまずは歴史や花言葉、また咲き方や品種について紹介します。
バラの歴史と花言葉
バラの歴史は花の中でも最も愛され続けていると言っても過言ではなく、紀元前2,000年前にはすでに栽培されており、バラの原種は7,000~3,000万年前からあったといわれています。
古い文献ではギルガメッシュ叙事詩にも記されており、プラトンやアリストテレスの著作にもバラが登場しています。
花言葉は「愛」「美」で、赤は情熱、白は純潔、ピンクは上品、黄色は嫉妬、オレンジは絆、緑は穏やか、青は夢かなうです。
バラの品種と咲き方
バラは数多くの品種があり3万種とも5万種ともいわれています。こちらではそんな多種多様なバラの中でも咲き方や一部の品種を紹介します。
スタンダードとスプレータイプ
バラは1本の茎に1輪だけ花が咲くスタンダードタイプと、1本の茎に複数の花が咲くスプレータイプがあります。スプレータイプに関しては花の切り分け方で様々な飾り方を楽しむことができます。
バラの咲き方と品種
バラの代表的な咲き方として6つを紹介します。
高芯咲きとよばれる花びらが巻いて中心が高くなる上品な花形で、品種はラブリーガールなどがあります。
カップ咲きは班ビラがカップ状に並んで咲き、品種はフェリーチェトワなどがあります。
ロゼット咲きは大証の花びらが複雑に重なりあう形で、バニラカタリナなどがあります。
ポンポン咲きは細かい花びらが密集して、球形や半球形に咲きます。品種はグリーンアイスなどがあります。
シャクヤク咲きは花びらはまかず、形や大きさが不規則なため、ふんわりと咲きます。品種は杏などがあります。
代わり咲きは一般的な咲き方とは明らかに異なるタイプをさし、品種はホワイトラロックなどがあります。
バラの生け方
こちらではバラを生けるうえで長持ちさせるためトゲの処理や湯あげといった生け方や鮮度の見分け方といった方法を紹介します。
バラの鮮度の見分け方
バラの鮮度は花びらの裏側やガクが乾いている、しわがあることを確認することで分かります。
また葉に黒い点や縮れがある場合は元気がない証拠です。
生ける前にしたいトゲ・葉の処理と湯上げ
バラを飾る・生ける前にトゲを切り落として、葉が水に浸かったり多かったりする場合は取りましょう。また茎を空中で斜めに切り落とす空切りをします。
その上で湯上げをします
生けてからの茎の切り戻し
生けてからは2,3日に1度は空切りと同様に茎を2~3㎝ほど切る切り戻しをしましょう。
定期的な水換え・水の量
水換えも理想の頻度でいえば1日に1回、もしくは切り戻しのタイミングで水換えをしましょう。バクテリアが繫殖している可能性が高いため、花瓶もしっかりと洗剤で洗ってください。
またバラは水の量を多めにするのがおすすめです。
バラの飾り方
バラを飾ると言っても様々な組み合わせや飾り方があります。そういったバラの飾り方を事例と共に紹介します。
一輪挿しで
一輪挿しでのバラの飾り方です。シンプルながらもバラの魅力を最大限に引き出すことが出来る飾り方ともいえるでしょう。
花束を花瓶に
真っ赤なバラの花束をそのまま生ける飾り方です。まさに皆さんがイメージしているバラの飾り方に最も近いのではないのでしょうか?
壁に掛けて
壁掛けタイプのフォトフレームのような花瓶でバラを生ける飾り方もあります。窓際のほどよく日光が入ってくる場所に飾ってあげることで、明るさを出しながらも、しっかりと部屋の空間を演出してあげることができます。
他の花と合わせて
かすみ草といった他の花と合わせてバラを飾るのもいいかもしれません。バラだけでなくこういった可愛らしいかすみ草と一緒に飾ることで柔らかい印象にすることが出来ます。
カゴに入れて
カゴに入れるバラの飾り方は、バラの華麗さの側面を引き出しながらも、カゴに収まっていることでコロンとした可愛さを引き出すことができますので、ぜひお試しください。
浮かべて飾る
バラを長持ちさせるために茎を切り戻して短くなってきたら、お皿やボールプランツといった花瓶に水を入れて浮かべる飾り方も可愛らしくておすすめです。ダイニングやリビングテーブルに飾ると目を遮らずに飾れるかと思います。
バラをドライフラワーやポプリにして飾る
こちらでは生、切り花のバラをドライフラワーやポプリにして使ったり、飾ったりする方法を紹介します。
バラをドライフラワーにして飾る
こちらでは花を逆さにして吊るすハンギングでバラをドライフラワーにする方法です。
①バラについている余計な葉を取ります
②ゼリーで保水されている茎部分を切り落とします。
③風通しのよい、直射日光の当たらない場所で1本ずつバラを吊るして、完全に乾いたら完成です
バラをポプリにして飾る
ポプリとは香りの良い葉や花を乾燥させて、アロマオイルなどを垂らすことで、その香りや見た目を楽しむことができます。
①バラの花びらを1枚ずつに崩して新聞紙に広げて乾燥させる
②香りが少ない場合はアロマオイルなどを2,3滴垂らして、密閉できる容器に入れて、直射日光の当たらない場所で香りをなじませます。
③乾燥しきったり、アロマオイルの香りが馴染んだら完成です。
バラの生け方飾り方は美しくあれ
「美しい」という言葉そのものが花になったら、きっとバラになるのでしょう。そんなことを思わせてくれます。
自然との繋がりを感じたり、人に愛されてきた歴史との繋がりを感じたり、バラを飾るとそんな感性が研ぎ澄まされ、刹那に過ぎ去っていく時間の中で自己の存在や輪郭を浮き上がらせてくれる。
それがバラなのかもしれません。
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