七夕飾りの短冊や五色の由来は?意味を知って行事を楽しむ
年に一度の七夕。家族や友人、学校や職場などでたのしむのはもちろん、地域によっては大々的な七夕まつりが開催されたりもしている、日本人にとってなじみ深い行事ですね。
お願いごとを短冊に書いて笹に飾り、星を見上げて談笑する。そんなふうに七夕を過ごす人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな親しみ深い七夕の短冊についてのお話です。
「願いごとを書くのがならわしになった由来は?」「短冊を流すのってなんでなの?」「五色の短冊ってなんなんだろう?」
毎年楽しんでいる短冊飾りの由来や意味を知ると、また違った七夕の魅力をみつけることができるかもしれません。
目次
〇七夕に短冊を飾るのはなんで?由来と込められた意味
〇生活雑貨にも取り入れられる縁起の良い色「五色」に込められた意味
〇七夕が終わった後の短冊は?「笹流し」の由来
〇短冊の由来や意味を知って七夕をもっと楽しもう!
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〇七夕に短冊を飾るのはなんで?由来と込められた意味
いま、わたしたちが親しんでいる七夕は、中国から伝来した「牽牛星」と「織女星」の伝説と、古くから日本に伝わる「棚機津女のお話」、ふたつの国の、ふたつの物語が合わさってうまれた行事。
短冊を飾るならわしは、古来中国由来するものだと言われています。
古来中国では、乞巧奠(きこうでん)と呼ばれる技芸の上達を祈る七夕行事が行われていたそう。この七夕のお祭りでは「里芋の葉に降りた露で墨をすり、梶の葉に歌をしたためて字の上達を願う」という慣習があり、芸や技の上達を願っていたのだとか。これが、七夕で短冊に願いを書いて飾るならわしの由来になったといいます。
古来中国で行われていた七夕のならわしが、日本で今日のように楽しまれるようになったのは江戸時代。子どもたちが学ぶ寺子屋を中心に、短冊に願いを書いて飾る七夕の楽しみ方が普及していったのだと言われています。
今私たちが親しんでいる「七夕には短冊に願いごとを書く」ならわしは、こうした古来中国の慣習に由来し、江戸時代から一般に広まっていったものだったのですね。
〇生活雑貨にも取り入れられる縁起の良い色「五色」に込められた意味
『たなばたさま』の童謡は、おおくの人が一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
『たなばたさま』のなかで歌われる「五色の短冊 わたしが書いた」というワンフレーズ。子どものころから七夕がちかづくと何気なく口ずさんでいましたが、「五色」とはいったい何をあらわしているのでしょうか?由来は一体?
「五色」のそれぞれの色がもつ意味にも注目してみましょう。
「五色」は、古代中国に成立した五行説に由来すると言われています。
五行説の、世界を構成する五大要素を「木・火・土・金・水」とする思想にもとづいて、それぞれを緑(青)、赤、黄、白、黒(紫)の5色で表したものが「五色」だとされています。
五色は正色(せいじき)とも呼ばれ、お正月をはじめとしたさまざまな伝統行事で用いられる縁起の良い色。
五色ひとつひとつの色にもそれぞれ意味がこめられています。
赤色:健康や長寿
黄色:金運や商売繁盛
緑色(青):学問や家庭円満
白色:清潔や純粋さ
紫色(黒):厄除けや魔除け
七夕に願いごとを書く短冊の色をえらぶときには、こうした五色それぞれの意味を参考にしてみると、より願いごとが叶うような気がしてきますね。
願いごとの内容にあわせてでも、自分の好きな色を選ぶのでも、由来や謂れを知ることで、その色を取り入れるさいのモチベーションが変わりそう。
ぜひ、短冊の色選びにもこだわってみてはいかがでしょうか。
縁起の良い五色は、七夕飾りはもちろんのこと、雑貨やインテリアをえらぶ際にも取り入れることができます。五色にこめられた意味を知って、自分の過ごしたい部屋に置くインテリアや雑貨を選ぶのもすてきです。
〇七夕が終わった後の短冊は?「笹流し」の由来
短冊は一般的に、六日の夜に笹に飾って、七日に川や海に流します。
一説には、こうした「笹流し」は日本の習俗に由来するものだそう。
古く日本では、七夕はお盆の準備をする日。笹を水に流すのは、心身のけがれを浄める禊(みそぎ)の意味をもつのだとか。今でこそ、おりひめとひこぼしの伝説を思いながら天の川を眺めたり、笹に短冊を飾って願いごとをしたりするのが七夕の通例ですが、七夕はお盆とつながりのある行事でもあるのですね。
〇短冊の由来や意味を知って七夕をもっと楽しもう!
今回は、七夕に短冊を飾る由来や意味をさぐってきました。
子どものころから親しみ、楽しんできた七夕。大きくなった今でもいたるところで短冊をみかけ、なんだかんだと毎年お願いごとを書いている気がします。みなさんはどうでしょうか。
七夕は日本の伝統ある行事ですが、古来中国と日本との交流の跡が色こく残る行事でもあったのですね。短冊を飾るようになった由来が中国にあると言われているとは、そして元は武芸にまつわる願いごとをする行事だったとは。七夕には、知らない一面がまだまだありそうです。
今年の七夕では、短冊にどんなお願いごとを書きましょう。
季節を楽しんだり、歴史を感じたり。そして身近な人たちと、何かを願いながらいっしょに星を見上げる、素敵な時間が過ごせますように。
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