贈り物は透明袋で包んで気持ちをのせて。ラッピングに込めた思い
新しい生活下で人と会う機会が減ったからこそ、久しぶりに会う人へちょっとした贈り物をすることが増えたような気がしています。
過ぎてしまった誕生日のお祝いや、いつか渡せる日を待っていたお土産など、いろんな過去を埋め合わせるかのように。
そんな贈り物たちについてよくよく考えてみると、自分自身で透明の袋に入れてラッピングをして渡すことが多いようです。
お店でもらえる簡易的な小分け用の袋に入れてそのまま渡してもいいはずなのに、あえてラッピングをしたいと思っている私。
それはなぜだろうと考えてみました。
久しぶりに会う友人へフルーツティーのプレゼント
つい先日もちょっとした贈り物をする機会がありました。
春先からずっと半年以上会っていなかった友人ふたりと、久しぶりの再会です。ふたりとも会っていない間に環境が変わったと聞いています。誕生日を迎えまもなく結婚を控えているひとりと、出産を終えもうすぐ誕生日を控えているもうひとり。
特別なにかのお祝いのための集まりというわけではないけれど、当時直接会って言えなかった「おめでとう」をカタチにして渡したい、そう思ってプレゼントを贈ることにしました。
お祝いの品は、たっぷりのドライフルーツが入ったフルーツティー。
飲んだことがあるから味は保証できるし、飲み物なら相手も受け取りやすいような気もする、それとナチュラルなパッケージもポイントでした。
フルーツティーは種類が多くて選びきれず、とりあえずまとめ買い。なのでお店ではラッピングをお願いせず自分で包むことにしました。
今回やろうと思ったのは、透明袋で包む簡単なラッピング。
ここ最近こういった贈り物が増えたこともあり自分でラッピングをすることが増えたのですが、中でも一番多いのがこの方法です。
100円ショップなどで手軽に手に入る袋で包むことで、商品のパッケージを活かしつつ、サラッと気負わず渡せるような気がして、ちょっとした贈り物にはちょうどいいと思ったからです。
お祝いの気持ちをラッピングにのせて
さっそく包み始めます。
「このリボンはゴージャスすぎないかな」
「キレイにできるだろうか」
「フルーツティー喜んでくれるかな?」
毎度のことながらどんな完成形にしようか深く考えずに始めてしまうので、ラッピングの序盤はいつも探り探り不安な気持ちです。
だけど夢中になって作業をしていたら、いつしか不安はなくなっていました。
丁寧に、テープで止めて、リボンを結び、整える。
「よし、できた!」
ラッピングが完成すると、なんとも言えない達成感がわいてきました。
目の前にあるフルーツティーが、さっきまでと全然違って見えました。それほど見た目は変化していないのに、”商品”から”お祝いの気持ち”になったような。
うまく言えないけれど、自分の想いとフルーツティーが一体になったような、そんな気分です。
わたしにとってのラッピングって
自分でプレゼントを包むようになったのは、単純に環境の変化やラッピング自体が好きだからだと思っていたけれど、どうやら違うみたい。
ラッピングを通して、自分の中にある相手への想いを再認識しながら、うまく言葉で表現できないお祝いの気持ちをプレゼントに込めていたことに気が付きました。
だから包み終えた後の達成感は、作業完了の喜びだけでなく、気持ちに整理がついたようなスッキリとした感覚があるのです。
贈る相手のためのラッピングと思っていたけれど、一方通行ではないやりとりがそこにはあるような気がしています。
英語のプレゼント(PRESENT)という言葉には、「贈り物」という意味と「現在」という二つの意味があります。語源についてはあまり詳しく知らないけれど、不思議とこの二つの意味につながりを感じるようになりました。
今のありのままの私の気持ちを贈る、だからプレゼントなのかもしれません。心のうちにあるお祝いの気持ちを言葉ですべて的確に伝えるのって難しいし、なんだか照れ臭い。そんな私を手助けしてくれたのが、気負わずに想いを乗せられる透明袋を使ったラッピングだったのだと思います。
今回はラッピングに頼ってしまったけれど、本音を言うとお祝い気持ちはきちんと自分の言葉で伝えられるようになりたいな。包みながらどんな気持ちを込めているのか、これからも感じながらラッピングに向き合っていきたいです。
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