二段ベッドとのお別れ。家具やインテリアを買い替えるということ

二段ベッド

買い替えなくても困らないからと、もう、何年も替えていない我が家の家具。今の暮らしに合わせて見直してみよう、と考える機会がありました。家中をじっくり見まわしてみると、年期も入っており、おしゃれなインテリア...といえるようなものはないように感じました。そこで目に留まったのは、『二段ベッド』。
弟の部屋にあり、今は上の段しか使用しておらず、下の段は荷物置きになっています。...このベッドは、もう必要ないかも。

存在感のあるベッドをしげしげと眺めていると、いろいろな記憶が溢れてきました。なんだかはじめて、ずっと一緒に過ごしてきたベッドに向き合った気がします。今の今まで、気にもしていなかったベッドとの記憶たち。ずいぶん、お世話になったな、と振り返ります。みなさんもそんな家具やインテリアがあったら、これまでの使い方を一緒に振り返ってみるのはいかがでしょうか。

日常の二段ベッド

二段ベッド

小学2年生の時、ベッドが置ける今の家に引っ越してきました。3人兄弟の我が家。二段ベッドは、私と兄が二人で使う為に、母が選んでくれました。普ベッドにははしごをかけるけれど、場所をとるので早々に外してしまい、この姿が我が家のベッド姿。
当時はたしか、私は上の段で寝たかったけれど、あまり寝相が良くなかったので...下の段を与えられました。はじめは不服に感じていたように思います。けれどそのおかげで広いヘッドボードには、シールやポスターを自由に貼り、明るい部屋でも仄暗い空間を、自分だけの秘密基地のように感じ。自由な使い方を楽しんでいました。

あの頃の“おやすみ”。ベッドとの暮らし

二段ベッド 照明

スイッチを切り替えれば、今も灯る照明。空っぽな棚を見て、ぬいぐるみや指人形なんかをたくさん詰め込んでいたことを思い出します。
おやすみと言ってから、このオレンジ色の明かりのもと、こっそりゲームや本を読んだ記憶も。みなさんも覚えがあるかもしれませんね。
けれど暖かなオレンジ色は、幼い私を眠りに誘うのが大の得意でした。

そうそう、私と兄の間で、秘密の“おやすみのあいさつ”もありました。それぞれのベッドに入り、兄が電気の紐を引っ張って消してから、小さく交わされる秘密のあいさつ。今ではちょっと恥ずかしく思い出されるのですが、真剣だった毎晩が、可笑しくも、愛おしく感じます。

その後中学校に上がって、私は一人部屋をもらい、ロフトベッドを買ってもらいました。
一人で使えるベッド、憧れだった上の段。高い目線から広がる景色に、気分が高まったのを覚えています。二段ベッドのことはほとんど忘れて、自分だけのベッドに夢中になりました。
そして二段ベッドは、兄と弟のものに。月日が流れた今、兄は地方へ就職し、弟だけがベッドを使うようになりました。使わない下の段は、物置に。

家具やインテリアと過ごすということ。買い替えは、出会いと別れの繰り返し

そういえば。このベッドは、私のはじめてのベッドだった。
ひとつ、またひとつと思い出が溢れてきて、ベッドと一緒に大人になったのだと、いくつもの思い出が、過ごした時の長さを胸に響かせます。
その大切な存在に、今まで気づかなかった自分。愛しさの中に、少しの寂しさが生まれていく。他にもそんな家具は、たくさんあるのかもしれない。

買い替えを考え、ベッドと向き合った今。もう、彼の役目は終わっていました。新しく弟の部屋に置くのは、ロフトベッド。弟はきっと、私のように気分が高まったりするのでしょう。

寂しいけれど、ありがとうの気持ちが溢れる感覚が、とてもあたたかく感じます。
長く、当たり前のようにそこにある家具。見つめる機会として、買い替えやお別れがある。
そしてまた新しい出会いから、たくさんの想いが生まれ...その繰り返しで、想いは紡がれていくのでしょうか。
立ち止まって振り返れば、懐かしい日々が切なく、大人になった自分が少し寂しい。でも、こんな風に共に過ごしてくれる、新しいこれからの出会いにも、期待が膨らんでいきます。暮らしを支える家具も、心地よい彩を与えてくれるインテリアも。どんな使い方をして、どんな時間を過ごせるだろうか。

そんな想いをつくってくれた、母の選んだこのベッドは、とてもいいベッドです。

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