上質な暮らしのリラックス時間をつくる、キャンドルの魔法

花瓶ごしのキャンドルの灯り

夜が長くなって秋が近づいてくると置きたくなるインテリア雑貨があります。それは“キャンドル”です。キャンドルを灯してゆったりと過ごす夜の時間。数年前から始めたのですが、今では秋から初夏までの暮らしのルーティンとなっています。
キャンドルを灯す暮らしは、アロマが香るキャンドルやきらきら光りが反射するキャンドルホルダーなどお気に入りのキャンドルをその日の気分によって選ぶという暮らしのちょっとした楽しみを増やしてくれました。
そして、他にもキャンドルの灯りが思ってもいなかったような上質な時間を運んできてくれたんです。

 

キャンドルの灯りが運んできた、ゆったりとしたリラックス時間

少し涼しくなり秋の気配を感じる時期から、晩ご飯を作り終わったら電気を消してキャンドルを灯しはじめます。まだ生活している時間帯ですが、晩ご飯から夜寝る前までキャンドルと間接照明の灯りで過ごします。キャンドルの灯りは心と頭を落ち着かせてくれて、やらなければいけない事や仕事に追われているような感覚から、自然とスイッチが切り替わり、ゆったりと静かな時間が流れ出します。時には時間さえ忘れてしまうほどです。
今日あった事を思い出しながら、ボーっとしてみたり。悩み事や仕事の困り事のある日もこの時間は心が落ち着いて、ふと解決策が浮かんできたり、悩みが軽く思えてきたり、時には困りごとが消えていくような不思議な事も起こる魔法のような時間。

 

キャンドルの灯り

憧れだったキャンドルのある生活、上質で贅沢な暮らし

ある団体のやっていた「100万人のキャンドルナイト」という活動を知ったことをきっかけにキャンドルのある暮らしに憧れたわたし。
いつか一人暮らしをしたらやってみたいと思っていました。キャンドルのある暮らしは、生活の時間がぐっと上質なものになっていくようなイメージがありました。それはたぶん、おしゃれなカフェやホテルのレストランのテーブルにキャンドルが飾られているのを見て、キャンドルの灯りが大人の上質な時間のような印象だったからかもしれません。

蛍光灯にはない、キャンドルのやわらかい静かな灯りの元で自然な夜の暗さを感じながら過ごすだけで、ゆったりとした時間が流れるような気がしたんです。上質で贅沢な空間には住めなくても、キャンドルのある暮らしは、 “上質な時間”の流れる“上質な暮らし”のイメージと重なって感じられました。

そして、数年前に一人暮らしをし始めた頃から、憧れだったキャンドルを灯す暮らしをはじめてみました。

 

夜の街の灯り

自然な暮らしのリズムに心を戻してくれる、キャンドルの灯り

キャンドルを灯す暮らしをはじめてみると、電気で暮らしていた頃とは生活の時間の流れが違うような感覚がしたんです。
心と頭が落ち着いてきて、わたしの内側が静かになって、自然と静かな時間が流れます。
いつしか、キャンドルを灯して過ごす暮らしの時間がわたしのお気に入りになりました。
今では夏の暑い時期以外の秋から初夏まで、キャンドルのある暮らしをしています。

こんなにもキャンドルのある暮らしが好きになったのは何でだろう?と考えてみました。
キャンドルの灯りは自然とゆらゆらと揺れ、暖かな色をしていて見ていて心が落ち着きます。それは丁度、キャンプファイヤーの炎をずっと眺めているような感覚と近いように思います。
慌ただしい生活をしている中では、自分の心も頭も忙しくなってしまって、それをリセットする時間をどこかに欲していていたのかも。だから、キャンドルのある暮らしに憧れていたのかもしれません。

心や頭を静かにする時間は、現代社会では意識しないとなかなか作ることが難しいと思うんです。キャンドルのある暮らしは、わたしに心と頭をリセットする、ゆったりとした上質な時間を運んできてくれたように思います。

また、四六時中ずっと明るい都会の夜に不自然さを感じていたのかもしれないとも思いました。
キャンドルのある暮らしは、今まであまり意識していなかった夜空の美しさや、夕方の暗闇が迫ってくる自然のリズムを感じさせてくれます。
キャンドルを灯すようになってから、蛍光灯の明かりは確かに便利ではあるのですが、明るすぎて体も頭も休憩モードに入りにくいように感じて、キャンドルの薄暗い自然な灯りが恋しくなるようになりました。
今では、夜はなるべく蛍光灯から自然なキャンドルの灯りに切り替えるようにしています。

こうしていつの間にか、キャンドルのある暮らしは自然に心と頭を切り替える大切な暮らしの時間になっていました。

暖炉のあるくつろぎ空間

贅沢するだけではない、上質な暮らしは自分で作ることが出来る

キャンドルのある暮らしの中でゆったりと流れる時間が、わたしにとっての上質な時間です。

忙しい毎日の暮らしを上質にしていくことって、とても難しいことでお金もかかることのように考えていました。
贅沢していることがイコール上質な暮らしというイメージもあると思いますが、上質な時間や暮らしは自分の感じることなんだなと思うようになりました。
見方を変えると、いくら贅沢をしてみても自分の心が忙しくては、その暮らしは上質には程遠いようにも思えてきます。

実は、暮らしって自分の感じ方次第、工夫次第で変わっていくものなのだと思えるようになりました。キャンドルを灯す時間だけでなくても、追われるように過ぎていく日常から一歩外に出て、自分の心と頭を静かにする時間を持つだけで、ゆったりとした上質な時間が流れる暮らしが実現するのかもしれません。

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