美味しいビリヤニ3か条 ~都内の名店と出会うまで~
近年のスパイスブームも相まって、着実にそのプレゼンスを高めてきている料理「ビリヤニ」。
まだ、チャレンジしたことが無い!ビリヤニって何?という方にも、その魅力を堪能していただきたいという気持ち半分、そして自分の備忘録のためにもという気持ち半分で今回、美味しいビリヤニと出会うための3か条と都内の名店をまとめてみた超個人的コラムです。書き手は、インドでは365日ビリヤニ屋に通いつめたスタッフ来嶋。「あの時の味を都内でも…。」という思いで見つけた都内の名店、機会があれば足を運んでみてください。
◇ビリヤニって何?どんな味?
聞き馴染みの無い名前かもしれませんが、実はパエリア、松茸ご飯と並ぶ、世界三大炊き込みご飯とも言われ、主にインド、中東などのイスラム圏で親しまれています。特徴的なのは芳醇なスパイスの香り。秘密は、ひと手間かかった製法にあります。それは、様々な香辛料をミックスして作ったソースとお米をミルフィーユ状に重ね、蒸し焼きにするというもの。また、味はというと、とにかくスパイシー。ビリヤニがテーブルに並んだ瞬間から、湯気と一緒にホワホワっと香りが立ち上り、食欲を駆り立てます。
インドに住んでいた頃は出会ってからというのは、毎日親しんだビリヤニ。
「あの時の味を都内でも…。」と思いながらも、数十店舗ほどふらっと立ち寄っては「なんか違う・・・。」の繰り返し。そして、いつしか挑戦を辞めてしまっていたのでした。
しかし、先日グルメには目が無い商品スタッフの太郎さんから「美味しいビリヤニ屋を知らない?」という質問をもらったことでビリヤニ愛が再燃することに。というのも、これまでカレー屋さんについては聞かれることがあったものの、ビリヤニの名店を聞かれることはなかったのですから。私は、思わず嬉しくなって「探しておきます!食べに行きましょう!」と提案したのでした。
美味しいビリヤニ屋の3か条
家に帰ってからは、これまでに通ったお店を振り返ったり、都内の店をリサーチしたり。そこで、本場の味を楽しむためには、いくつかポイントがあることが分かってきました。
その1 ご飯の色の濃淡がある。
ビリヤニの楽しみの一つである香りは、専用の窯を使って米と調理済みの具(グレイビーソース)をミルフィーユ状に重ねて加熱する、という手間をかけてのもの。しかし、都内のインド料理屋では、炊飯器で一色単に作っているお店もよく見かけます。そこで見るべきは、ご飯の色ムラ。本格製法で作られたビリヤニなら、ご飯の色に濃淡ができます。
その2 オニオンフライチップが入っていること。
ちょっとしたことですが、ご飯の上にオニオンフライチップがたっぷり乗っかることで、香ばしさ、そして屋台的B級感も増すこと間違えなしです。
その3 外国人客の多いビリヤニ屋であること。
最後に、実は一番大切かもしれないのが、外国人客の多さ。主にイスラム圏で親しまれている食であることから、イスラム教寺院モスクの近くにあると、現地の方に合った味で提供されていることが多いように思います。逆に、日本人をターゲットにしたインド料理屋となると、本場とは異なる製法で作られていることも多く、本物の味は再現されない傾向にあるのです。
都内のおすすめビリヤニ店
それらを満たした都内のお店が3つ見つかったので、その1つ「マハラジャビリヤニ」を今回は紹介することにしました。
駅からお店に向かう途中に日本最大規模のモスク「東京ジャーミィ」があること、そして何より惹かれたのはそのお店の名前でした。ヒンディー語で「大王・藩主」を意味する「マハラジャ」に「ビリヤニ」。「“ビリヤニ大王“!?」期待が高まります。
代々木上原の駅から歩くこと7分。お店の外の飾られたカラフルな電球に出迎えられ、無愛想なデリー出身のウェイターさんに「チキンビリヤニ」と伝え、待つこと15分、料理がでてきた瞬間に当時の記憶が蘇ります。口にした瞬間広がるスパイスとチキンのコクも、カリッとしたオニオンフライも全てが完璧。
今回連れて行った太郎も、大興奮の味でしたのでした。
そして、今回はチャレンジできなかったけれど、他にも都内で条件に当てはまったお店がありましたがこちらはまたの機会に行ってみようと思います。
・Biryani House(ビリヤニハウス)@小岩
ビリヤニ提供状況:ランチ:毎日(チキン)、ディナー:毎日
電話番号:03-6657-8094
住所:東京都江戸川区南小岩8-9-4 宝生ビルⅡ1F
・店名:スィゥミャンマー
ビリヤニ提供状況:ランチ:毎日?、ディナー:毎日
電話番号:052-937-3275
住所:東京都新宿区高田馬場3-5-7
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