子どもの頃を思い出すモビールサンキャッチャー

モビールサンキャッチャー

ずっと探していたけど、中々買えずにいたもの。
それは、モビールサンキャッチャー。
吹く風に揺れ、小さな光やカラフルな光をつくる。見ているだけで癒されるその姿が、私は大好きです。
だけど、ずっと買えずにいたのは、モビールサンキャッチャーを通して、過去の父との記憶に触れようとしていたからなのかもしれません。
繊細で、塗り替えたくない、優しい記憶。
だけど、だからこそ探している間は、「これは違う」「こんな感じだけど、もう少しこう…」と、自分の心に素直に向き合う瞬間だったように思います。

父が教えてくれた、子どもの頃に知った「天使の梯子」

「あ、天使の梯子。」
夏の雨上がり、部屋の湿気を含んだ空気を入れ替えようと窓を開けた時に見えた、雲間から差し込む光。
それを天使の梯子と知ったのは、夏風邪を引いた幼き頃でした。

まだ自分の部屋もなかった私は、風邪を引くと家族にうつさないよう、父の部屋に移っていました。
その時に、なにかを取りに部屋に入ってきた父が、静かに教えてくれたのです。
「あの空からの光、なに?」
「ああ。あれは、天使の梯子っていうんだよ。」
「天使の梯子…。」
天使の梯子と一緒に目に入る、葉についた雫にも見とれながら、熱帯びた頭でつぶやいていた気がします。

仕事で忙しかった父と話すことは、ほとんどなかった私にとって、「天使の梯子」は父と私を結ぶ、なにか特別なもののようにも感じていました。
父は不器用な人だったので、もしかしたら心配して見に来てくれたのかもしれない…とも思うと、なんだかとても嬉しくて、風邪を引いていたにも関わらず、心の中で小さくはしゃいだのを覚えています。

子どもの頃の記憶に触れる、モビールサンキャッチャーを探しに行こう

あじさい

本当は、それ以前にも見ていたはずなのに、父の存在を強く感じたのは、初めてのひとり暮らしをどこか寂しく、実家を恋しく思っていたからなのかもしれません。
空を指さす、油が染みついた父の太い指、一緒に見上げる父の横顔を思いながら、その時一緒に見えた葉についた雫や下から見上げるカーテンの揺れ動く姿を思い出していました。
「あの時、父と見た景色を感じるものが欲しい」
上から垂れる光の連なり、光を受けキラキラと光る…モビールサンキャッチャーを探しに行こうと決めました。

モビールサンキャッチャーがくれた、自分の心に素直になる時間

結局、「これ!」と思うものを見つけたのは、秋の始まりでした。
長くかかってしまいましたが、自分の中にある記憶を頼りに探した時間は、自分の心に素直に向き合う時間だったように思います。
誰かにとってはなくても良い、どこにでもあるものかもしれないけれど、私にとっては大切な記憶を見せてくれる大事なもの。
自分の心に響く瞬間も、何を頼りに探しているのかも自分にしかわからない。
それは寂しくありながらも楽しく、少し贅沢な気もしていました。
自分の記憶を頼りに選ぶ時間、そう選んだものを眺めている時間はたしかで、そこから生まれる「余白」のようなものを大切にしていきたい。これからも「自分が思う」を大事にしていけたら、と思います。

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