かわいいペンは書けないペン。小さな雑貨への大きな愛着

ペンの上部にある木彫りのクマ

もしも買った雑貨が壊れていた時や、使えない状態だとわかった時、あなたならどうしますか?
いつもの私なら返品や交換もしくは破棄をして、それと同時に残念な気持ちになってしまうかと思います。

先日買ったペンはインクが出ない、いわゆる不良品でした。
だけどなぜだか「このままがいい」と思って、今でも手元にあります。気が付かないうちに大きな愛着を抱いていた、かわいいペンのお話です。

 

出会いはプレゼント選び。かわいい木彫りのクマのペン

先日、前職の友人の誕生日プレゼントを探していた時のことでした。普段は食べ物を贈ることが多いので、おしゃれな食品も置いてある雑貨屋さんへ向かいました。

店内を見渡してぱっと目についたのは、食品ではなく友人が好きそうな、エメラルドグリーンの手鏡。それに合うハンカチも見つけて、あっという間にプレゼントが決まりました。
「他にも何かないかな?」
友人と私は、どちらかというと正反対な性格。なのに、好きなものが似ているから雑貨選びが楽しくて、もう少し買い足そうと店内の物色を続けました。
ふと、壁に沿って並んでいる様々な種類のペンが目に入ります。その中でひときわ目立っていたのは、持ち手の上部が木彫りの動物になっているペン。動物は5種類くらいだったような。急にわくわくしてきて「この中から選ぼう!」と夢中になって選び始めました。

というのも、実は前にも少し変わったペンを友人に贈ったことがあったのです。それは、私がペンギンにハマっていた時期に、ちょっとしたおふざけの気持ちからお揃いでプレゼントした、ペンギンの顔が付いたもの。それを友人がずっと愛用してくれているのを知っていたから、また同じようにユニークでかわいいペンを贈りたいと思ったのです。
今回はお揃いじゃなくて、友人にはシロクマ、自分用にブラックベアを選び、満足した気持ちでプレゼント選びは終了しました。

「おしゃれに飾れないかな」書けないペンを手放したくない気持ち

プレゼントにお揃いで贈ったペンギンのペンと一緒に

ペンを買った翌日、さっそく使おうと日記を広げてみるも、2-3行書いたところでインクがかすれて書けなくなってしまいました。ぐりぐり丸を書こうとしても残るのはペンの跡だけ。
「試し書きの時は書けたのに。かわいいだけにショック…」
財布に残っていたレシートを引っ張り出して、後日交換をしてもらおうかと考えました。だけどペンを手に取ると、なんだか愛おしく感じられてきます。
「お店に連絡するのは明日にしよう」
気が付くとそのまま一週間が過ぎていました。

書けないこのペンにどこか愛着を感じていました。
「使えないけどかわいいから、どこかにおしゃれに飾れないかな?」なんて思いながら、ペンケースに戻したのでした。

お気に入りの雑貨と日記

雑貨への愛着は、しっくり感と手に入れるまでの経緯が生みだす

今でもペンケースの中にあるクマのペン。毎日のようにペンケースから取り出して、試してみるけど書けないまま。だけど、その書けないペンをどこにも飾らず手元に置いて作業するのが、自分でも変わっていると思いながらも私の日常になっています。

それほどまでの愛着を生み出したのは、かわいい雑貨そのものへの想いと、友人への想いが、きっかけになっているのだと思います。

このペンは、動物の顔つきはもちろん、ペン自体の太さや節の凹凸などたくさん見比べたうえで「これだ!」と一番しっくりきた、お気に入りの1本ということ。
プレゼントを選ぶあいだ、以前もペンを贈ったことやその前後にあった出来事の思い出に浸っていたこと。こんなにも関係が続くと思っていなかったけど、今ではとても友人に感謝していること。そんな思いが1本のペンに大きな愛着を抱かせたのだと思います。

ペンなのに書けない。書けないのになんだかかわいいから、ずっと持っていたくなる。こんなふうに本来の役割とは違うものを雑貨に求めるなんて初めてだけど、悪くないかもしれない。

後日、友人へプレゼントを渡す時「このペン書けないかも…」と冗談交じりに伝えました。
「書けなくても見えるように制服の胸ポケットに入れておくね」
幸いにもそんなことはなかったのですが、友人の言葉に心が温まりました。

今日も書けないペンを手元に置いて作業をしています。インテリア雑貨として飾る場所を探したり、ちゃんと書ける一本が欲しいなんて思ったりしつつも、もう少しそばに置いておきたい気分です。
書けないペンにも魅力がある。そう感じた出来事でした。

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