大人になっても音楽で繋がる暮らし。私と趣味と、友人と。
暮らしの中で自然に耳に入ってくる音楽。お店のBGM、テレビやラジオから何気なく聞こえてくる話題のあの曲、様々なところで音楽に触れています。
わたしたちプレコチリコのオフィスでは、カフェのようなリラックスできるBGMがいつも流れています。ゆったりしたリズムと落ち着いたメロディで、程良く力を抜いて仕事ができる環境が心地よいです。
昨今はスマートフォンの音楽アプリのおかげで、いつでもどこでも好きな音楽が聞けるようになりました。音楽鑑賞が趣味の方には、とても便利な機能ですよね。
私も日頃からアプリや動画サイトでよく音楽を聞くのですが、そのきっかけは大学時代の友人の影響が大きかったように思います。同じサークルに所属し、当初は「わたしたち音楽の趣味が合いそうだね」と話が弾み、次第におすすめの曲を頻繁に教え合うようになりました。そうすることで音楽への関心も、彼女との仲も深まっていったのだと思います。
だけれどお互い社会人になった今、住む場所も環境も変わり、以前のようにおすすめの音楽を共有することがなくなってしまいました。そんな寂しさも日常の忙しさに追われて忘れかけていたある日、SNSを眺めていると、彼女が最近聞いている音楽の情報が目に留まりました。
おすすめの音楽で浸る過去、繋がる気持ち
それは、「あおいさんの好きそうな曲」と、一言添えてSNSに投稿された曲の情報。
体温が上がるような嬉しさと、大学時代の彼女との仲がとても懐かしくなり、すぐにその曲を聴いてみることに。やはりそれは私の好みの音楽でした。そして当時よくおすすめしていた音楽とも近い雰囲気。私が好きそうな曲であるのと同時に、彼女も好きな曲なのだと思いました。
急いで共感のコメントを返信。ところが彼女は嬉しい気持ちの反面、ここ2.3年くらい私がどんな曲を聞いているのか知らないために、少し寂しくもあると漏らしました。たしかに紹介された曲は好きではあったけれど、最近よく聞いているものとは違いました。そんな風に思っていてくれたことを知り、私自身も以前のように最近の音楽の趣味を伝えられていないこと、同じように彼女が最近聞いている音楽を知らないことを寂しく思いました。
音楽を共有することは時間も距離も関係ないはずなのに・・・お互いの生活環境が変わったのと同時に、暮らしや心の距離も離れてしまっていたのだと思います。だけれどその時、寂しい気持ちだけではなく、未来への希望やワクワクした思いを持っていました。
離れていても繋がる「音楽」という趣味と世界
学生時代、とあるアーティストに教えてもらった言葉が今でも強く心に残っています。
「今この場所で同じ音楽を聴いている仲間が、何年後か、または環境が変わって久々に会ったら、その時どんな音楽を聴いているのか是非話して欲しい」
当時はなんとなく聞いていた言葉、その重みがやっとわかりました。
無意識によく聞いている曲や、好んで聞いている音楽は、その人が今浸っている世界を表しているのではないかと、私は思います。言葉だけでは言い表せない世界観は、余白をもって人となりを伝えられるような気がしています。それは逆もしかり、おすすめされた曲は「相手が思う、あなたに合いそうな世界」でもあるのではないでしょうか。
そう考えてみると、最近浸っている音楽を共有することで、会えなかった空白の時間も埋めることができる気がしました。いつでもどこでも聞くことができる音楽だからこそ、直接会わなくても伝えられるチャンスでもあると思います。
ワクワクと少しの寂しさを含んだ気持ちで、今私がよく聞いている、暮らしに寄り添うイメージのプレイリストを共有することにしました。私が浸る世界を彼女に知って欲しい。また気が向いたとき、今度は私に教えて欲しいのです。
「今」を共有したい、私を語る暮らしのプレイリスト
新型コロナ対策に伴う外出自粛によって、遠くに住んでいる友人には、より会いにくい環境なってしまいました。ビデオ通話で顔を見て話すことはできても、雰囲気の細かな変化や、どんな環境でどんな暮らしをしているのか読み取りづらく、反対に伝えにくいこともあるかもしれません。だけれど直接会わなくても、最近よく聞く音楽を共有することで、お互いが浸っている世界を知るヒントになりそうです。
いつでもどこでも音楽が聞ける今、ふとした時に出会った曲を誰かにおすすめしてみるもいいと思います。音楽を通して誰かを思う事、思い出してもらえることで、より仲が深まるきっかけになるかもしれません。
そして私自身も、身近で親しい誰か、遠くに暮らしている親密な誰かにも伝わるように、今私が好きな音楽のことを発信していきたいと思います。
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