インテリアの印象を決める木目とは?木の家具の木目を解説!

木目 家具 インテリア

木でできた木製のインテリアや雑貨は、あたたかみがあり、流行にも左右されにくいので昔から人気の素材です。家の中を見回すと、木で作られた木製アイテムは少なくないかと思います。
木の木目は、眺めていると不思議と心が落ち着くような、そんな感覚もありませんか。なぜ、木目は見ていて飽きないのでしょうか。

今回は、木の木目の不思議や、インテリアのテイストに合う木目の選び方についてご紹介したいと思います。

 

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◆木目とは?

木目とは、木の断面の年輪模様のことです。
年輪がいくつあるかによって、その木がどのくらいの年月生きていたかを知ることができます。
年輪の幅が広い場合は、1年間にたくさん成長した証拠。逆に年輪の幅が狭く密集している場合は、ゆっくり時間をかけて成長していることがわかります。
木目を見ながら木がどのような歴史をたどったのかを考えると、なんだかロマンを感じますね。

木目は、木をどのように切ったかで見え方が変わってきます。見え方によって、『板目』と『柾目』と呼ばれる種類に分けられます。

◇板目

木目 板目

板目は、曲線交じりの木目のことです。
ひとつとして同じ模様はなく、不思議なリズムが見ていて引き込まれる、素敵な木目です。
フローリングなどの床材に使われることも多いですね。

◇柾目

木目 柾目

柾目は、まっすぐな木目が刻まれているもののことです。
年輪の幅に差はあるものの、どれも直線状の木目のため、端正で落ち着きのある雰囲気の木目です。
家具以外にも建具として、和室の障子や長押に使われています。

◇木目と杢目の違い

杢目 大樹

「もくめ」という読み方は同じですが、杢目は木材組織によって材面に現れる多面模様のことです。
木目が年輪のことで、杢目は年輪以外の模様のこと、とまとめるとわかりやすいでしょうか。

気象や大気など環境の影響やそれによる傷によって杢目ができると言われていて、樹齢300年以上の木に見られることが多いそうです。
杢目は、花鳥風月の模様に似ているとして昔から人の目を楽しませていました。なかなか見慣れない模様も多く、それ故に貴重であるのだなと感じることができます。

◆木目で変わる、インテリアの印象

◇木目の種類

先程ご紹介した「板目」と「柾目」でも、受ける印象は大きく変わってきます。

板目は、動きのある木目なので、より自然な風合いを感じられます。
ナチュラルインテリアや北欧インテリアに取り入れると、よりあたたかく木のぬくもりを感じられる印象になります。
木の生命力や、力強さを感じることができます。

柾目は落ち着きがあり、スタイリッシュですっきりとした印象です。
モダンインテリアや和室など、静かな印象にしたい空間にぴったりです。
木製家具のぬくもりは欲しいけれど、木目の主張は激しくないものがいいという空間にスッと馴染んでくれます。

◇木目の強さ

木目 強い木目 濃い木目

木目にも強弱があり、木目の強さによっても受ける印象は変わってきます。
木目の強いものほど主張が強く、テーブルやテレビボードといった家具で取り入れると、インテリアの主役として輝いてくれます。
ビンテージテイストやインダストリアル、和のテイストにも木目の強いものを持ってくるとインテリアがしまってかっこいい印象に。

木目 やわらかい木目

木目の弱いものはその場に馴染んで溶け込んでくれるので、木製の家具が多くある空間でも喧嘩せずにまとまりが出ます。やわらかく、あたたかい印象の空間に。

木目の強い木の種類

クリ、パイン、タモ、杉
ハッキリとした木目模様や節があります。

木目の弱い木の種類

メープル、ブナ、マホガニー
木目はほとんど気にならず、近くで見ると木目がわかるかなという程度です。

木目の強弱が中間くらいの木の種類

ウォルナット、ナラ、チェリー
遠目でも木目はわかりますが、木の色合いと馴染んでいるのでやわらかい印象です。

◇木の色

木目の素敵なインテリア

木目の他に、木そのものの色でもインテリアの印象は変わってきます。
木製家具を選ぶ時には、家具の色だけではなく、フローリングの床の色とのコントラスト(色の濃淡)によっても印象は変わってきます。
コントラストが大きいほど、メリハリがついてスッキリとした印象に。
同色でまとめると、落ち着いたまとまりのある印象になります。
濃い色でまとめるのか、淡い色でまとめるのかでも、受ける印象は大きく変わってきますね。

◆木目の不思議な魅力│「1/fゆらぎ」の癒し効果

自然 木 木漏れ日

ここまで木目についてお話してきましたが、どうしてこんなにも木製家具や木のインテリア雑貨は魅力的なのでしょうか。
触れていると、眺めていると、まるで自然の中にいるようなのんびりとした温かな気持ちになるからでしょうか。では、なぜそのような感覚になるのでしょう。

自然界に存在しているものには、「1/fゆらぎ(えふぶんのいちゆらぎ)」といって、規則性があるようで規則性のないものが多く存在します。
例えば、心臓の音、火の揺れ方や、木漏れ日、小川のせせらぎの音など…。
そういった「1/fゆらぎ」には、心地よく感じたり、リラックスしたりする癒し効果があります。

木目 触り心地

木目も、そのうちのひとつ。
規則性のない木目は、「1/fゆらぎ」の視覚効果で温かくやわらかい印象を与え、癒し効果をもたらします。ほかにも、意外性と期待性とを適度に持つので、見ている人に疲れを与えることなく、退屈にもさせないといった印象になるのです。
木材そのものの色にも濃淡があるのも「ゆらぎ」となって、私たちに安らぎや癒しを感じさせてくれるのだそう。

昔から家具や住宅に木材が使われている理由は、気候や環境の他にも、こういった魅力もあるからこそなのかもしれませんね。

◆木の家具をインテリアに取り入れて心地のいい空間を

いかがでしたでしょうか。
木目にも種類や出方の差があることや、木目の持っている不思議な魅力を知ることで、今までよりもじっくり木目にこだわった家具選びをしてインテリアに取り入れたくなりますね。

木目の他にも木製家具には使われている板にも違いがあるのはご存知でしょうか。
こちらの記事では板、無垢材や突き板の違いや、木目調についてご紹介していますので、併せて読んでいただくとより深く木目や木製家具について知ることができます。

失敗しない木製家具の選び方│無垢材と突板の違い、木目調とは?

ぜひ、家具やインテリアを選ぶ際の参考にしてください。

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