失敗しない木製家具の選び方│無垢材と突板の違い、木目調とは?

木製家具 木製ダイニングテーブル 無垢材テーブル

木製家具は木のぬくもりを感じられ、インテリアに取り入れやすく、人気の素材です。
部屋にあると自然を感じられて、なんだか優しい気持ちになりますよね。

一方で、木製家具やインテリアを選んでいるときに、こんな疑問を浮かべることはありませんか。
「無垢材と突き板の違いって?」
「木目調って木とは何が違うの?」
「届いた家具の木目が写真と全然違うんだけど…」
身近な「木」を使ったインテリアでも、知らないことは結構多いのかも…。

そこで今回は、木製家具を選ぶ時に知っておきたい、板の種類やそれぞれのメリット・デメリットをお伝えします。
特徴を知ることで、より自分に合った木製家具を選ぶことができ、長く使うことができますよ。

 

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◆木製家具に使われている板の種類

木製家具に使用される木の板には、いくつか種類があります。
家具やインテリア雑貨を選ぶ時に、何がどのように異なるのかがわかりにくく、混乱した方も多いのではないでしょうか。
今回は、わかりにくい無垢材と突き板の違いと、挽き板とは?木目調って木なの?という点について解説していきます。

◇無垢材と突き板の違い

無垢材と突き板の違いは、ざっくり言えば天然木かどうかの違いになります。

無垢材(むくざい)とは

無垢材 木製家具 無垢材ダイニングテーブル

無垢材とは、天然木のことで、継ぎ足したり重ねたりしていない木材を使った木製家具に対して使われます。
均等の幅に切り出した板を複数貼りあわせてつくった家具に対して、無垢材と表記します。
「一枚板」と呼ばれるものも、1本の木から切り出した無垢材です。こちらはわかりやすいですね。
木の風合いをしっかり感じられ、重厚感のある、本物志向の人にぴったりな木製家具になります。
経年変化といった色の変化を楽しむことができ、傷や汚れも板の表面を削ればきれいな状態に戻せるので、まさに一生物とも言えます。

しかし、木目に沿って割れやすかったり、気温や湿度の影響で反ってしまったりする可能性があります。

突き板(つきいた)とは

突板 木製家具 突板ダイニングテーブル

突き板とは天然木を0.2mm程度のシート状に薄くスライスしたものです。ベニヤなどの合板の表面に突板を貼り付けてつくった木製家具が、突き板、または天然木化粧繊維板と表記されます。
無垢材と比べると触り心地は固くなってしまいますが、無垢材で起こってしまう木割れや反りのリスクは少なく、家具自体も軽量で取り扱いやすい木製家具になります。無垢材のデメリットを解消できるのが突き板なのです。
実は、人気の北欧家具ブランドで扱われている木製の家具も、突き板で作られているものが多くあり、突き板の技術が古くからあることが伺えます。

突き板は無垢材とは異なり、薄い木目シートを合板に貼っている板なので、傷がついてしまった板を削ってメンテナンスするということはできません

◇挽き板(ひきいた)とは

挽き板とは、木材の表面をのこぎりで2mm程度の厚みに挽いて切ったものです。突き板よりも厚みのある板が、合板に貼り付けられているといったものです。
木製家具にはそこまで多く使われてはいなく、挽き板はフローリングに使われることの方が多いですね。

◇木目調とは

木目調家具 木製家具 木目調テレビボード

木目調とは、木目模様や杢目を印刷によってデザインしたものになります。ベニヤなどの合板の表面に木目調のシートを貼って作られたものを「木目調家具」と呼んだりしますね。
木目調シートの木目は、本物の木の木目をモデルに作られたものになりますので、突き板の家具とぱっと見見分けがつかないくらいです。
木目に合わせて凹凸印刷されているものもあるため、あたたかみは感じられないかもしれませんが、触り心地は木を触っているような感覚を味わえます。

木目調シートは、天然の木ではないので気温や湿度の影響を受けないのはもちろんのことながら、傷や汚れにも強いんです。加工の仕方によっては水や火にも強く、直接熱々の鍋を置いたりタバコの火を押し付けたりしても跡が残らない(!)なんてものもあって驚きです。
無垢材や突き板の家具が向いていない場所でも使えるのが、木目調シートを使った家具の特徴です。

◆木製家具の選び方のポイント

無垢材は本物の木だから良いもので、木目調は木を使っていないからあまり良くないものなのかな、と思う方もいるかと思います。
実はそうではなくて、それぞれの板にはメリットとデメリットがあります。つまり、無垢材、突き板、木目調それぞれに良さはちゃんとあるのです。
特徴を理解することで、目的に合った家具を選ぶことができ、失敗や後悔することが少なくなります。

◇無垢材のポイント

【メリット】
無垢材の一番のメリットは、木の風合いや経年変化を楽しめることと、世界に一つだけの自分だけの木目模様を愛でることができることです。
重厚感があり、傷がついてもメンテンスをすれば一生物の家具として寄り添っていくことができます。

【デメリット】
天然の木を使っているため木割れや反りの恐れがあるので、それすらも楽しもうという気持ちでいると良いかもしれません。重量があるので移動する際は怪我や床への傷にも注意が必要です。
世界に一つだけの木目ということは、届いた家具の木目が店頭や写真で見たものと印象の違う場合があります。でもきっと、使っていくうちにどんどんと愛着がわいてくることは間違いなしでしょう。

◇突き板のポイント

【メリット】
無垢材のデメリットであった木割れや反りの心配が少なく、安価で木の風合いや木目を楽しめます。
軽量で取り扱いやすく、加工の幅が広いため、伸長式のテーブルに使われるなど機能性の高い家具にも使われます。

【デメリット】
傷がついてしまうとメンテンスができないので、テーブルなどの天板としてインテリアに取り入れる場合には注意が必要です。傷や汚れも、一緒に過ごした思い出として包み込めると愛着が増しそうです。

◇木目調のポイント

【メリット】
本物の木の木目と見間違うくらいの美しい木目を手軽に取り入れることができ、色や木目の模様などイメージの違いで失敗することが少ないです。
傷や汚れを気にせず使え、天然木では難しい、おしゃれな白木目やグレー木目の家具を実現することもできます。
また、木目調のリメイクシートとしても手軽に手に入るため、シートを貼るだけのお手軽DIYでインテリアの雰囲気を変えることも簡単にできます。

【デメリット】
やはり本物の木を使ったものと触り比べると風合いは少なくなってしまいます。ですが、見た目や雰囲気は突板に負けず劣らずで、素敵な木目を楽しむことができます。

◆適材適所でしっかり選んでインテリアをもっと楽しもう

木製家具 木目調 グレー

使う人やシーンを思い浮かべながら木製家具やインテリア雑貨を選ぶと、インテリアに取り入れた姿はもちろん、それらを使った暮らしの様子まで目に浮かんでくるような気がします。
その場にぴったりの木製家具を選べると、笑顔がもっと増えそうです。

木製家具は、木であることで感じるぬくもりがあるのはもちろんですが、木目があることで得られる癒し効果もあるんですよ。
そんな木目の不思議についての記事もありますので、興味がありましたら読んでみてください。

インテリアの印象を決める木目とは?木の家具の木目を解説!

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