真鍮の磨き方│お手入れをしてインテリアを長く楽しもう!
真鍮のインテリア雑貨はおしゃれでかわいいものが多いですよね。
ちょっとしたものを掛けるフックやアクセサリーを置くトレーなどの小さなアイテムから、照明やミラーなどの大きなインテリアなど、真鍮を使ったインテリア雑貨は様々あります。
そんな真鍮のインテリア雑貨、気付くと買った当初よりもなんだかくすんで見える…なんてことありませんか。
実は真鍮の雑貨は、使っているうちにどんどん色が変わるものなのです。
でも、しっかりとお手入れを行うことで、きれいな状態を長く保つこともできるんですよ。
今回は真鍮雑貨のお手入れ方法を、実際に試してご紹介します。
ピカピカに輝きが戻る磨き方や、自然な風合いを残しつつきれいにするお手入れ方法などありますので、ご自身にあったお手入れ方法を見つけてくださいね。
<もくじ>
◆そもそも真鍮はどうしてくすむの?
◆真鍮のお手入れ方法のご紹介
◇ご家庭にあるものを使う真鍮のお手入れ方法
・お酢
・重曹
・歯磨き粉
◇100均:ダイソーの金属磨きクロスを使う真鍮のお手入れ方法
◇ホームセンターで買えるアイテムで真鍮のお手入れをする方法
・真鍮用の磨きクロス
・ピカール
・研磨バッド
◆ぴったりの磨き方で真鍮のインテリア雑貨と上手に付き合おう
◆そもそも真鍮はどうしてくすむの?
真鍮は、銅と亜鉛を配合することでできる合金です。
空気に触れることでゆっくりと酸化して、どんどんと色がくすんできたり、黒ずんできたりと、経年変化する素材です。
なので、知らないうちにくすんでいても、決して扱い方が悪かったということではないので安心してくださいね。真鍮とはそういうものなのです。
一方で、少し緑がかったような汚れは、真鍮にできる緑青(ろくしょう)という錆です。
錆びてしまう原因としては、触った時の汗や皮脂の汚れになります。汚れではないですが、ハンドクリームなど油分のあるものを塗った手で触ってそのままにしてしまうのも、錆びてしまう原因になります。
緑青は害のあるものではないので、そのままでもアンティークのような味のあるインテリアとして使えます。
ですが、緑青は肌や洋服などに色移りしてしまうので、お手入れして取り除いてしまった方が安心できる場合もあります。
真鍮についてもっと知りたい方は、リンク先のよみもので詳しく書いていますので、ぜひ読んでみてください。
◆真鍮のお手入れ方法のご紹介
真鍮は、くすんだり汚れたりしても、お手入れをすることで購入時のようなきれいな状態に戻すことができます。
ほこりや触った時の手跡も汚れの原因になりますので、照明などは設置した後はもちろん、週末などの時間をかけて掃除ができるタイミングでは、乾いた布で拭いて日常的にお手入れをしてあげたいですね。
それでは、経年変化でくすんでしまった真鍮の磨き方をご紹介していきます。
磨くときには手袋をして、手の跡がつかないようにするとよりきれいになりますよ。
◇ご家庭にあるものを使う真鍮のお手入れ方法
1:お酢を使った磨き方
漬けるだけでピカピカの状態に戻すことができる、とてもお手軽なお手入れ方法です。
お酢の他にも、レモン汁やクエン酸で代用することができます。
キッチンにあるものでお手入れができるのはお手軽で嬉しいですね。
方法は、真鍮のインテリア雑貨がきちんと浸かる大きさと深さの容器を用意し、そこに真鍮雑貨とお酢を入れるだけです。全体を浸ける必要があるので、小さなインテリア雑貨向けの方法になります。
数分漬けた後取り出し水ですすぎ、乾いたきれいな布で水分を取りながら磨きます。汚れが気になる部分は少し力を入れてこすると取れました。
たったこれだけですが、簡単にきれいになります。ですが、一部汚れが取れず、少し目立ってしまった部分もありました。
注意点としては、お酢は真鍮の表面を溶かして汚れを浮かせているため、長時間お酢に漬けてしまうと赤みがかったような変色が起きてしまう恐れがあります。お酢に漬ける際は様子を見ながら短時間で済ませてください。
また、お酢が残ったままだと変色の原因になってしまいますので、しっかりとすすぎ拭きあげてくださいね。
2:重曹を使った磨き方
お掃除アイテムの定番、重曹も真鍮磨きに使えます。
方法は、重曹と水を2:1の割合で混ぜてペーストをつくり、そのペーストを布や指に付け真鍮を磨きます。
しばらく磨いていくと、手袋に色がつき汚れが落ちてきた感覚がありました。
自分の手で磨くため、力の入れ方を変えることであえて黒ずみを残すなどの調整ができますが、時間をかけすぎると重曹ペーストが乾燥してぽろぽろ落ちてしまいテーブルが汚れてしまいました。汚れてもいい布や紙を広げておくのが良さそうです。
磨いた後はお酢と同様に水ですすぐか、水で濡らした布でしっかりと拭きあげた後、乾いたきれいな布で水分を拭き取ります。
こちらも重曹が残ったままだと変色の原因になってしまいますので、水拭きして取り除いてくださいね。
3:歯磨き粉を使った磨き方
歯磨き粉で真鍮が磨けるとはちょっとびっくりですが、しっかりときれいに汚れを落とすことができるんです。
ただし、使えるのは顆粒入りのツブツブが入っているタイプになるので、ご家庭で使っているものを確認してくださいね。
方法は、歯磨き粉をきれいな布に出し、真鍮を優しく磨きます。磨いている間は爽やかな香りが漂います…スースーとしたにおいが苦手な方は換気をして作業しましょう。
磨いた後は水ですすぐか、水で濡らした布でしっかりと拭きあげた後、乾いたきれいな布で水分を拭き取ってください。
くすんだ感じや経年変化の味は残しつつ、きれいになった感じがありますね。
重曹を使うよりも準備が楽で、よりお手軽にお手入れができる印象でした。
◇100均:ダイソーの金属磨きクロスを使う真鍮のお手入れ方法
ダイソーで売っている金属磨きクロス、真鍮磨きにも使うことができます。
方法は、金属磨きクロスで磨くだけ。
優しく磨いているだけでクロスが真っ黒になるのに驚いてしまいます。
100円でこんなにピカピカになるのは嬉しいですね。
ダイソーの金属磨きクロスは小さいサイズなので、複数の雑貨や真鍮部分の面積の大きい照明などを磨くときは、複数枚用意しておいた方が安心です。
ダイソー以外のセリアなどの100均でも磨きクロスは売っていますよ。
◇ホームセンターで買えるアイテムで真鍮のお手入れをする方法
1:真鍮用の磨きクロスを使った磨き方
ダイソーのものよりも大きく、厚みのあるクロスになります。また、真鍮・銅専用になっているので、100均のものだとなんだか不安に感じる場合は、専用のこちらのものの方が安心して使えそうです。
方法は、こちらもクロスで磨くだけ。艶出しも入っているので、磨くだけでつやつやとした艶感も復活します。
ダイソーのものよりもピカピカになるのが早い印象でした。
クロスについた黒い汚れは手にもつきますので、画像のように手袋をして作業したほうが汚れなくて済みますよ。
磨きクロスの注意点は、短い節目が入っているサテン仕上げや、艶消し加工をしてあるインテリアに使ってしまうと、その質感が失われてしまう点です。
上品な佇まいを残したい場合は、重曹や歯磨き粉を使う磨き方の方が良さそうですね。
2:ピカールを使った磨き方
ピカールは昔から使われている金属用の研磨剤です。
種類も液体のものや、クリーム状のもの、ニオイの少ないものなどラインナップも豊富です。
成分はほとんど変わらないので、磨きたい真鍮雑貨の大きさに合わせて選ぶのがいいかと思います。今回は量の調整をしやすいクリームタイプのピカールを使用しました。
方法は、きれいな布にピカールを付けて磨きます。出す量は、磨く真鍮雑貨の大きさに合わせて調節してくださいね。
ピカールには灯油が含まれているので、必ずゴム手袋をして作業してください。石油のようなにおいもありますので、換気もしながらの作業をしてくださいね。
力を入れすぎないよう優しく磨き、仕上げに乾いたきれいな布でピカールを拭きあげてください。
ピカールを使ったお手入れ方法が、今回試した中では断トツでピカピカになりました!
ちょっときれいになりすぎる感もありますので、あえてくすんだ感じを残したい場合は、他の方法でのお手入れをおすすめします。
余談ですが、ピカールは真鍮磨き以外にも、ステンレス製シンクのお掃除にも使えますので、一家にひとつあるとお掃除の際に重宝します。
ピカールで磨くと、くすんでいたシンクがピカピカになり、反射して映るようになりました。
引っ越し当初からあった錆のような汚れも、薄くなったり取れたりと、だいぶきれいになりました。
このように、ピカールは真鍮磨き以外にも使い道がありますよ。
3:研磨バッドを使った磨き方
使い方はちょっとコツがいりますが、ピカピカではない、買った時のような真鍮の上品な美しさを復活させるならこちらがいちばんおすすめです。
真鍮のインテリア雑貨がピカピカしていないのは、ヘアラインと言って髪の毛ほどの細かい傷を単一方向へつけた加工をしているものもあります。こちらの研磨パッドは、真鍮をきれいに磨きつつヘアラインを新たに着けることで新品同様に戻すことができます。
ヘアラインを付けて磨くので、こちらは5円玉ではなく真鍮のS字フックを使って磨いていきます。
方法は、研磨パッドを一定の方向に何回か滑らせます。研磨パッドのサイズが磨く雑貨に対して大きすぎる場合は、小さくカットしてから使うと磨きやすいですよ。
S字フックはカーブの部分や細かい部分が難しかったですが、めげずに丁寧に作業していきます…。
何回かゆっくり優しく滑らせていくと、きれいなヘアラインができました。
買った時のような美しい姿に見惚れてしまいます。
S字フックもですが、カーブのあるものや丸みのあるもの、面積の大きなものなど直線的ではないものだとちょっと難しいかもしれません。
ですが、自分でヘアラインを入れてきれいに復活させたS字フックは、前よりもグンと愛着が増した気もします。頑張って挑戦してみるのも面白いかもしれません。
◆ぴったりの磨き方で真鍮のインテリア雑貨と上手に付き合おう
マットな質感の真鍮も、ピカピカと輝く真鍮も、どちらもおしゃれで素敵には違いありません。
お好みの姿を保つためにも、ぴったりなお手入れ方法で磨いてみてくださいね。
自分で磨くことで、今よりももっと大切にしたくなる、そんな感情が芽生えそうです。
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