母の姿を真似る、お弁当生活の楽しみ方

お弁当

仕事の日は決まって家から手作りのお弁当を持っていくのが日課だった私。
「毎日すごいね」「大変じゃないの?」と声をかけられることが多かったのですが、不思議とお弁当作るのめんどくさいな~と思ったことはほとんどありませんでした。
どうしてだろう?
ふと、振り返った時に思い出したのは、父のお弁当を作る母の姿でした。

暮らしの中に当たり前にあったお弁当

幼稚園の頃から毎日お弁当を作ってくれた母。
高校に上がり給食がなくなってまた母のお弁当を持っていくようになってからは、毎日何が入っているかな?とお昼休みが楽しみでした。
私たち子どもが大学へ進学してからは、母がお弁当を作る相手は父だけに。
当たり前のように毎日作ってくれていたお弁当。
社会人になって自分が作るようになると、当たり前だと思っていたそれはとてつもなく大変だったことに気付きました。
とりあえずお腹が満たせればいいかなと、適当に作ったものを詰めたものが当時の私のお弁当で、見た目や彩りは二の次。
職場に持って行けさえすればよし、という考えでした。

久しぶりに帰省した時、朝早くキッチンへ行くと、昔と変わらず出来上がったお弁当がおいてあります。
この日はぶりの照り焼きと副菜が数品、そして卵焼きとミニトマトが彩りよくぎゅっと詰まっています…そう、母の作るお弁当はいつも手作りのおかずがびっしり。
「今日も10品目弁当だから、お父さん栄養満点なんだよ」と、大変さを微塵も感じさせずに楽しそうに話す母の姿を見て、なんだか私も真似したくなりました。
私でも10品目入ったお弁当作れるかな。

ゲームのように楽しんでいたら、いつの間にか生活の一部に

続くかな?と思いつつ10品目目指してお弁当を作るようにしたら、私の中で少しずつ変化が起こりました。
今までは同じような食材で似たようなものばかり作っていましたが、10品目に近づけるようにと買ったことない食材や旬の物にも手が伸びるようになり、これであれとあれをつくろう!と考えることも増え、自然と広がる料理の幅。
休日にまとめて何品も作ってお弁当箱に詰めたものを仕事の日にもっていくので、作った本人のはずなのにふたを開ける瞬間は何が入っているかな?と毎回わくわくした気持ちになります。
こっそりと数を数えて「12品目も入ってた!」とひとりで上機嫌になったり、「7品目だったけど忙しい中作っただけえらい」と次も頑張ろうと思えたり、なんだかちょっとしたゲームをしている感覚です。
そんなことを繰り返しているうちに、いつの間にかお弁当作りが楽しいと思えるようになり、自然に私の生活の一部となっていました。

“やらなきゃいけない”から“やると楽しい”へ

ピクニック

もし、あの時母に「ちゃんと栄養バランス考えて作らなきゃだめだよ」と強要されていたらどうだっただろう、と考えました。
きっと私はそんな大変なことできない!とはなから諦めて、お弁当作りは大変なものという考えのままだったかもしれません。
きっと、誰かが楽しそうにやっているからこそ真似してみたくなるんだろうな。
そして、それを自分なりに楽しめるといつの間にか生活の一部となり、自分の中に染みついていくんだろうなと思いました。

また、自分の中でも「絶対に毎日お弁当持っていく」というルールを敷かずに、忙しいときやめんどくさいときはコンビニでもいいやと思えるゆるさもあったのが楽しく続いたコツなのかもしれないなと思います。

最近は在宅勤務が多く、お弁当はほとんど作らなくなってしまいましたが、こうやって楽しむ心は忘れないようにしたいな。
世間が落ち着いたらまたお弁当を持って友達とピクニックに行くのもいいな、その時は何を作ろうかな、なんて楽しいことを想像して今からわくわくしています。

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