手織りのストールを作って思う、大人の趣味と暮らしのリズム

毛糸

プレコチリコのものかき部には、趣味でハンドメイドをやっている人が何人かいます。
作成中の写真を共有したり、休日に作ったものを見せ合ったり…… そうやって刺激し合うのが楽しく面白いです。

私は少し前に刺繍に挑戦してみたけれど、長続きはせず……(笑)
それならもともとやっていた手織りを極めてみるのもいいかなと思い、部屋の隅から出してきたのは卓上織機でした。
この織機は3年ほど前に購入したもの。学生時代に体験した手織りを、大人になっても趣味として続けていきたいと思っていました。しかし暮らしが忙しくなったころに次第に離れていき、2年ほど前にストールを作ろうとしてセットした手織り糸はずっと未完成のまま。

だけどみんなのハンドメイドの話を聞いたり、作ったものを見たりして刺激されていくうちに、もう一度手織りを始めようと思ったのです。

卓上織機で始める手織りのストールづくり

手織り_卓上機

少し埃の被った卓上織機。丁寧に汚れを払って整然と並ぶ縦糸を確認すると、織物と向き合うときのワクワクした気持ちが戻ってきます。
早く手織りのストールを完成させて、これから秋冬の暮らしやおしゃれにも組み合わせてみたい。そんな前のめりの気持ちで久々に織り始めてみると、やっぱり手織りってとっても面白い!

手織りは織り始めるまでの準備が少し大変だけど、本体には写真付きの手順書がついてきたので安心。慣れてきたら黙々と集中してできます。手織りは地道なイメージがあるけれど、その一方でコツコツ織れば織るほど手前からどんどん布ができていくのが快感。自分が時間をかけて、糸を重ねて織った軌跡がしっかりと見えるのです。

手織りのストール

このとき、経糸は黒色の綿糸、緯糸はブルー系のグラデーションに染まったウール混の毛糸を使ったストールを作っていました。こうして気分がのってきたころ、空いている時間をあててみたら3日ほどで完成してしまいました。

出来上がったストールを大きく広げたり、首元に巻いたりして、2年越しの達成感をあらためて感じます。まもなく完成しそうだったストールを、私は2年も放っておいてしまっていたのですね。

端の始末は数本を束にして結んでフリンジにしてみました。ブルー系のグラデーションの毛糸で、シックだけど面白いボーダー風のストールが出来上がりました。

大人になって「手織りが趣味」と言えるようになるまで

手織りのストール

学生時代は、大人になったら「手織りが趣味です」というのが、ちょっとした夢でした。だけど前回手を付けたときからこんなに時間が空いてしまって…… だから、今では趣味と言えるかどうか自信がなかったのです。
なぜなら「趣味」といえば、長く継続してやっているもののイメージがありました。だから今現在やってないものは、趣味と言えないかもしれないと思い込んでいました。
だけどこうして久々に織り始めると、やっぱり私は手織りが好きだなあと、強く感じます。環境の変化や暮らしのリズムはあるけれど、これからも細く長く続けていきたいと再認識しました。

そう思うと、楽しめているならば今やっているかどうかさえも関係ないのかもしれません。好きなことを好きなタイミングで始めたり、休んだり、再開したり。大人の趣味は、実はそういうものなのでしょうか。
私自身も手織りだけでなく、大人になっても興味のある色々なこともっと気楽に挑戦していけたらと思います。

作る趣味を、暮らしの中で続けていくこと

卓上織機_ウールストール

最近とくに気分がのってきて、早くも2枚目の手織りのストールが完成しそう。今回は経糸も緯糸もウール混の毛糸を使い、1枚目よりもふんわりした手触りです。

好きなことと少し離れてしまっても、好きという気持ちは忘れないで発信していきたいと思います。
それは周りからの刺激をきっかけに、自分は手織りが好きだということがしっくりきたから。誰かが何かを作って楽しそうな様子から、作る楽しさは伝染していくのかもしれません。

また毛糸屋さんや手芸屋さんに行ったり、周りの人と見せ合ったりしながら、作る趣味を楽しめたらと思います。

大人の趣味に関連する記事

鉄道博物館|ステンドグラスに込められた谷川俊太郎のメッセージとは

鉄道博物館|ステンドグラスに込められた谷川俊太郎のメッセージとは

コロナ禍で人出の減った鉄道博物館。さまざま展示が閉鎖され子供たちは寂しそうにしていましたが2階のステンドグラスに心を惹かれる物語が画かれていました。
鉄道博物館|ステンドグラスに込められた谷川俊太郎のメッセージとはの画像

150年目の蔵元|小豆島 ヤマロク醤油で食べる卵かけごはんが最高でした

150年目の蔵元|小豆島 ヤマロク醤油で食べる卵かけごはんが最高でした

香川県の醤油蔵元 ヤマロク醤油。「もろみ」菌に守られた大杉樽たちが静かに眠る地下150年の蔵元で、醤油作りにかける思いを聞きました
150年目の蔵元|小豆島 ヤマロク醤油で食べる卵かけごはんが最高でしたの画像

【はじめての読書会③】詩を楽しむヒントは「わからない」にある

【はじめての読書会③】詩を楽しむヒントは「わからない」にある

詩を読んで「わからない」をきっかけに想像が広がっていくことがありました。大人になった今、趣味として自由に楽しむ詩には丁寧に言葉を紡ぐ楽しみがありましたhttps://precocirico.com/wp-admin/post.php?post=9096&action=edit#。谷川俊太郎さんの『バウムクーヘン』の読書会です。
【はじめての読書会③】詩を楽しむヒントは「わからない」にあるの画像