自粛生活でも丁寧な暮らし。真心で繋がるお米農家さんの通販
外出自粛で東北旅行が急遽キャンセル
外出自粛生活が始まって、遠出が出来なくなった最近。ゴールデンウィークの旅行は軒並みキャンセル、私も旅行を取りやめた1人です。
今年は東北旅行を計画していたが急遽キャンセルになり、外出自粛は開けたものの、まだ安心できない状況が続いています。
今年の夏には遠出ができるだろうか?と心配している人もいるだろうと思います。
行くはずだった東北旅行の目的は、自宅で食べているお米の農家さんご夫婦に会いに行くことでした。
心がほっこりする農家さんとの電話
農家さんご夫婦には、お会いした事は一度もありません。接点は電話注文時のみ。
不便そうに思う電話注文ですが、わたしはこの電話を少し楽しみにしています。
いつも、明るくて元気そうな少し高い声の奥さんが出て注文を受けてくれます。
名前も住所も伝えなくても注文を受けて、「あらあら。大変!今日はもう精米できないから、明日すぐ送るのでも良い?電話くれたって事はそろそろお米なくなっちゃうでしょ大丈夫?まだあるかしら?」とこちらの心配までしてくれるんです。
まるで、親戚のおばちゃんに電話しているような気分になります。
時間に余裕があれば「まだお米あるんで明後日とかでも大丈夫ですよー」とか「まだそちらは雪残ってるんですかー?」とか、奥さんが気さくに話してくれるので、こちらも話しかけたくなってよく会話します。
いつも心がほっこりして元気が出てくる電話です。
注文したお米はすぐに届きます。大きな段ボールを開けるのは毎回とっても楽しみです。
お米と一緒に入っている納品書には、手書きのメッセージが書かれています。
【岩手はまだまだ雪が残っていて寒いです】とか、向こうの近況やわたしを気にかけてくれる言葉が並んでいて、2〜3行のメッセージから農家さんの人柄が伝わって心があったかくなります。
さらに、毎回野菜や果物も入れてくれるんです。りんごやみかんに玉ねぎなど、どれも農家さんのお家で取れた物なのでしょう。去年もらったりんごは、人生史上最も美味しいりんごでした。
お米が届くときは、いつもプレゼントが届いた時のようにワクワクして心が温かくなるんです。きっと、農家のご夫婦の“真心”が伝わってくるからなんだろうと思います。
お米の味にも人柄は映るなんて聞いたことがありますが、このお米は農家さんの人柄を写しているような、甘くて優しい味がするように感じます。
こんなやりとりを続けて数年、いつしか農家さんに会ってみたくなったんです。
笑私が「会いたい人がいる!」と提案して決まったのが、行くはずだったお米農家さんを訪ねる旅でした。会いに行きたいと相談を入れると、「真冬は寒くて雪も凄いし、車で来るのも大変だろし、冬場は寒くて田んぼに何もないから、暖かくなる春になったら来てください」と承諾してくれました。
外出自粛の為、まだ会いに行けてはいないですが、農家さんとのやりとりは今も続いています。
人との距離が遠い今の生活と“真心”の繋がりで思い出した幼少期
わたしにとって、農家さんとのやりとりは特別で、どこか懐かしい感じがします。
思い出してみたら、それは幼い頃の近所のお店屋さんとのやりとりと似ている事に気がつきました。
実家近くのお店のおばちゃんは、見かけるといつも声をかけてくれて、あの頃は【心がほっこりする】やりとりがあったなぁと、幼い頃の記憶が蘇ってきました。
駄菓子屋のおばちゃんは「大きくなったねぇー」とか「おばあちゃんは元気?」とかいつも自然と気に止めて話しかけてくれて、たまに「はい、おまけ!」とお菓子を忍ばせてくれたりしていた事もありました。
実家を出てからは、お店の人と話す事すらほとんどありません。
コンビニやスーパーのレジでの会話は無くても事足りてしまいます。対応してもらった人も覚えて無い生活で、店員さんも忙しくしてるし、会話よりも早くレジを終えたいと思う事もよくあります。
人との距離は遠く繋がりが薄い日常生活が、なんだか寂しい暮らしのように思えてきます。
だから余計に農家さんとのやりとりが特別に感じたんだと思うんです。
お互い名前を言わなくても知っている関係。“真心“でのやりとりを感じるから、自然とまた注文したくなるってしまうのだと思います。
農家さんの“真心”から教わった繋がりがある暮らし
農家さんとのやりとりは、人と“真心”で繋がる関係を思い出させてくれました。さらに、知らない人とも“真心”で繋がる事が出来る事を教えてもくれました。
この農家のご夫婦みたいに年齢を重ねられたら素敵だなと思うんです。
顔の知らない誰かの事も自然と想えるご夫婦。
奥さんのように気さくに話が出来るか自信は無いですが、ちょっと勇気を出して自分から繋がりをつくっていけるように挨拶や会話をしてみようと思っています。
まずは、大好きなコーヒー屋さん・パン屋さんから、身近で顔が見えている人達に声をかける事からやってみようと思っています。
夏には農家さんにも会いに行く予定です。直接お会いしたら聞いてみたい事もたくさんあります。そして、わたしからもご夫婦にいつもいただいている“真心”のお返しが出来たらいいなと考えてもいます。
この夏会える事を楽しみに、今はご夫婦の顔や生活を想像しながら、お米をいただいています。
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