変化のない生活なんてない。紫陽花で取り戻した梅雨の訪れ
在宅勤務や外出自粛が続き、自宅で過ごすことの多い毎日。
テレビを付けても流れるニュースはいつも似たり寄ったりで、カレンダーの日付は進むけれど変化はあまり感じられず、気が付いたら暦は6月。
でも、変化のない毎日のせいか、私の5月はどこに行っちゃったんだろう?と思うくらい、心は暦についてこれていませんでした。
変わり映えのないモノクロの生活
その日もいつものように家で仕事を終えた後、ストックが切れてしまった飲み物を買いに行こうと財布だけ持って家を出ました。
ちょっとそこまでだし、すぐ帰ってくるし、財布だけあれば大丈夫。
いつも行くお店。近くて便利、徒歩5分の道のりです。
その日は晴れていましたが湿度が高く、日中は家の中にいてもむわっとするような暑い日でした。
外に出たのは夕方だけれど、日中の熱く湿った空気が残っていてやっぱりまだ暑苦しいな。その分、肌をなでる風がとても心地よく感じました。
その心地よさにつられてか、足がいつもと違う道へと進みました。
ずっと室内で仕事をしていたこともあって、少し歩きたかったのかもしれません。
心地のいい風に押されて、少し遠回りをしてお店に行くことにします。
紫陽花が教えてくれた梅雨の訪れ
やっぱり風があるとは言えべたべたするなぁと思いながら何気なく進んでいた時、ふと、紫陽花が目に入りました。
まだ満開ではなく、咲き始めの紫陽花。
それでも目に飛び込んできた淡いブルーがとてもきれいで、目が離せませんでした。
そのときに改めて、もう6月になったことを思い出しました。
「そっか、もうすぐ梅雨がくるんだ。」
毎日変わり映えのない日々で、もう6月だなんて嘘だと思っていましたが、ちゃんと季節は移り変わっていたのです。
そう、季節は着々と夏に向かって進んでいるのです。
紫陽花を見てからお店までの道のりは、なんだかとても楽しく感じました。
頭の中にはたくさんのことが思い浮かんできます。
あの紫陽花はいつごろ満開になるのかな、また週末に見てみようかな。
そういえば雨傘を新しくしたいなって思ってたんだったな、どんなのにしようかな。
今年の夏は何をしようかな。みんなで楽しいことができたらいいな。
暮らしの中で小さな楽しみを見つける心
気が付いたら明るい気分で、わくわくしている自分がいました。
家を出たときは鬱陶しいなと感じたむわっとした空気も、帰り道は不思議と全く気になりませんでした。
ちょっとした変化に気付くだけで、こんなにも気の持ちようが変わるのかと、自分事なのに驚きました。
もしかしたら、何も変わらない毎日だと思っていたのは自分がそう見ていたからなのかもしれません。
その証拠に、実はいつも通る交差点にも、電柱に隠れて、ひっそりと紫陽花が色づき始めようとしていました。
何気ない、ちいさな変化に対してわくわくできるような、そんな心の在り方を忘れないように大事にしていこうと思った出来事でした。
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