嫌なイメージに隠れてた子どもの頃から続く雨の日の楽しみ

雨降りの曇り空

嫌な気分になりがちな雨の日

夏に近づき、最近は雨の日も増えてきました。東京も梅雨時期に入り、週間の天気予報にも雨マークが並びます。天気予報に雨マークがつくと、なんだか少し残念な気分になるんです。この季節「ずっと雨が続くなぁー」と残念がっている自分がいます。お天気が雨というだけで、気分がさがる人は少なくないのではないでしょうか。

洗濯物が乾かないとか、休日だったら行けたはずの公園やテラスのあるカフェにも行けなくなります。雨の日は通勤にいつもより時間がかかってしまったり、傘を持ちながら歩いて靴や服まで濡れてしまって気持ちが落ち込む事も多くなります。大人になると雨の日は何かと自分にとって都合が悪い事が多いように感じて、それが、余計に雨の日を盛り下げてしまっているのかもしれません。

子どもの頃を思い出すと、もっと楽しいものだったように思えます。雨が降り出す前の少しひんやりして湿ってきた空気を感じて、「そろそろ雨が来るぞ!」と気分が上がったりしていました。雨の中でも小雨くらいなら傘をささずに歩いたり、いつもと違う雨の日を楽しんでいました。

雨の雫

子どもの頃の雨の日の暮らし方

子どもの頃を思い出して、大人になってからの雨の日に気分が上がる事ってあったかな?と、そんな質問を自分にしてみました。

真っ先に出てきたのは、雨の音と雨が降る風景でした。時間を忘れてしまうくらい夢中で景色を眺めている時が、実はとても楽しかったんです。雨が激しくなると、屋根や地面に雨が当たる音が響き渡り、車や人混みの生活音をかき消してくれます。雨粒が空から落ちてきて、その雨粒が大きくなってくると、わたしは無意識に雨が空の上から地面に落ちるところを目で追ってしまいます。これは子どもの頃からやっている雨の日の遊びでした。

雨音と雨粒が外の世界との境のようになって、少し気持ちが内向きになってきます。

自然と呼吸が深くなる時間。「ふーっ」と少し冷たい空気に息を吹き深呼吸をしてみると、心も頭も落ち着きを取り戻します。瞑想をしている時のように心が静まってくるんです。雨の日にやっていた子どもの頃から続けている遊びは、自然とリラックスが出来て、わたしの心や頭を静めてくれていました。

雨の合間に出た虹

染められたイメージの後ろにあった、雨の日の暮らしの楽しみ

初対面の人との「雨の日って嫌ですねぇ」なんて決まり文句や「今日はあいにくの雨ですね」という大人の会話を覚えてからも、ずっとやっていた密かな遊びを思い出したんです。

外向きに話してる大人なわたしの内側に、その言葉とは別の本当に感じてるものがあった事にハッとさせられました。

【雨の日って嫌なもの】という言葉を見聞きして、いつしかそう思うようになったのでした。確かに乾きにくい洗濯物や、靴や服が濡れてしまう事で気分は下がります。けれど、雨の日だから感じる楽しみを大人になった今でも持っていました。

雨の日を実は楽しんでいた自分を見つけて、少し嬉しくなりました。雨の日の楽しみは、わたしの感覚を開いて、今という時間に心も頭も戻ってくる欠かせない時間でした。考えてみると、雨の日の楽しみや遊びは他にもあったんです。その一つは雨の日の景色です。葉っぱの上にできた雨粒の模様。車の窓ガラスに流れる、雨粒の線や点が絵画のようになっている様子は何とも綺麗で見惚れてしまいます。わたしが一番好きなのは、雨が降る空を下から上に見上げた時の景色。見ているだけで癒されて、さっきまで悩んでいた事や、やらなきゃならない用事が、一瞬頭から消えていくんです。傘をさしていると見る事ができないので、休日の日にベランダに出た時や、家までの帰り道に傘から少しが顔を出して空を見上げます。雨が顔に降り注ぐ、その光景に見とれてしまいます。子どもの頃、雨の日に空を見上げて雨粒が顔に当たってくる感覚が心地よかった記憶がうっすら戻ってきたりして、次第に楽しくなって小さないたずらをした時のような気分になるんです。

子どもの頃、誰にも見つからないようにやっていた悪ふざけのようです。今でもこんな大人げない事をしながら、雨の日を楽しんでいるわたしがいました。

アジサイ

本当は感じていた暮らしの楽しみ。これからは雨の日も楽しみ!

天気予報を毎日確認して雨マークを残念がるようになったのは、一体いつ頃からだったかは覚えていません。思い込みが先行して、実際感じてる感覚をかき消してしまっていたんです。そう気づいたら、長雨もお天気予報の傘マークも少しだけ楽しみになりました。

そして、今度雨が降ったら車や窓ガラスに写る水滴を眺めようとか、雨の日は写真を撮る事もほとんど無かったけど、雨の風景を撮ってみようとか、いろんな楽しみが頭に浮かんできます。「わたしってなんて単純!」と思いながらも、本来のわたしの感覚を取り戻せたような気がして嬉しくなりました。

大人になるにつれ、雨の日の嫌な事を想像して勝手に気分を下げていたのはわたしでした。今は、雨が降っても素直に雨の日を楽しめそうな気がしています。

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