必要なモノだけしか持たない生活で自分と丁寧に向き合う暮らし

ビルと蓮の花

今、部屋にあるモノは全て必要なものでしょうか。
もしかしたらなくても生活できるものがあるかもしれません。
先日そう思える出来事がありました。

戸棚の奥で見つけたマグカップ

引っ越しに向けて部屋の荷物をまとめていると、戸棚の奥の方からずっと前に買ったマグカップが出てきました。
それは、学生の頃に遊びに行ったテーマパークで見つけて買ったものでした。
可愛いけれど、あんまり出番のないマグカップ。見るのも久々でした。
段ボールに詰めるため梱包材で包もうとして、ふと、本当に必要なのかなと疑問に思いました。
仮に持って行ったとして、次の家では何回使うのでしょうか。

あれ、もしかしたらなくても生活できるのかもしれません。

暮らしていく上で本当に必要なものって何だろう

よくよく部屋を見渡すと、部屋の広さの割にはモノが多いことに気付きました。
クローゼットやチェストの中、ベッドの下などの隙間等にもモノが詰め込まれ溢れかえっているように見えます。

ぬいぐるみやキーホルダー、折り畳みのデスク、沖縄の海で拾った貝殻、イタリアで買ったガラス細工、学生時代に使っていた画材、誕生日にもらった寄せ書きの色紙…
どれも今はほとんど使っていないモノや、懐かしい思い出だからという理由で捨てられないものが多くありました。
見ていると当時の思い出がよみがえり、懐かしくて優しい気持ちになります。
でも、本当に全部今の私に必要なものなのかな…

ちょうどいい機会なので、よく考えて選別することしました。

ひとつひとつ丁寧に向き合うと、今でもときめくモノとそうでないモノとがはっきりしてきます。
気持ちを盛り上げてくれていると思って保管していた小物たちは、よくよく見ると今の私の部屋にはなんだか似合わないなと思えてきました。
いつも視界の端に入れておきたかったお気に入りも、たまに思い出して懐かしむくらいがちょうどいい気がします。
しまい込んでいた大好きな先輩からの手紙は、改めて読んでも身の引き締まる思いになりました。
ひとつずつ、今の自分がどう思うか、どう感じるかを大切にし、それぞれ必要なモノとお別れするモノに仕分けていきました。

だけど、このまま必要ないからと言ってただ捨てるのはなんだか忍びないし寂しい…そこで、スマホで写真を撮って残すことにしました。
これでいつでもどこでも振り返ることができます。
ひとつひとつ丁寧に。
背景もスッキリしたところで撮りました。

カメラロールには今までの思い出と大好きがたくさん残り、眺めていると思い出がよみがえってきて心が温かくなりました。
自然と笑みがこぼれます。
この家にはこんなにたくさんの思い出が眠っていたのだなぁと、改めて感じました。
手に入れたときの喜びや出来事を思い出しながら、今までの生活に色を足してくれたモノたちに「ありがとう」と心の中でつぶやいてお別れをしました。

その後、予定よりも量の減った荷物と共に、新しい生活をスタートさせました。

持たないことで生活にも自分にも丁寧に向き合えていることに気付く

紅茶と手帳

前よりもシンプルになった私の部屋。
ここにあるものは、今でも私を前向きにしてくれたり、やさしい気持ちにしてくれたり、勇気をくれたりするモノたちだけです。
必要なモノだけを残したことで、それぞれの定位置もハッキリし、散らかりにくい部屋作りができました。
部屋の余白が増えたことで、不思議と気持ちも軽くなり、ゆとりが生まれた気がします。
もしかしたら、前は把握しきれないほどモノに溢れすぎていただけでなく、自分の感情も鮮明に見つめられるほど整理できていなかったのかもしれません。
シンプルになったこの空間でのんびり紅茶を飲みながら書き物をしていると、前より自分の心の声がよく聞こえてくる気がします。

もしかしたら、形ある思い出のモノたちに執着していたと同時に、自分の余計な感情までもずっと背負ったままだったのかもしれません。
知らず知らずのうちに、心に溜まっていたいらない感情ともお別れしていたのでしょうか。
スッキリとした気持ちで新しい部屋を見まわし、今後はこの部屋とどんな思い出ができるのかなと、新たな生活に心躍らせました。

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