寂しいと喪失感の対処法~出会えた私の宝物、ラジオのすすめ

     編集:K.S

春は別れが寂しい季節

今年も春がやってきます。
新年度の始まりとともに、社会全体が大きな環境の変化を迎える季節です。
これまで大切に育てた子どもの巣立ちや、青春の日々を共にした友人の旅立ち。自分自身には大きな変化はなくとも、送り出す立場にある人たちは、その分見慣れた日常の風景にポッカリと空いた穴の違和感と付き合っていかなければなりません。どうするとこの気持ちを和らげるのか、悩んでしまう事もあると思います。そこで、あなたが抱えるその寂しさ、無理に埋めてしまおうとするその前にちょっと一緒に考えてみませんか?

単身赴任家庭の子どもとしての寂しさ

そんな私もまた、送り出した後の寂しさをよく知っています。
父、母、兄というごく平凡な家族構成でありながら、父は単身赴任、兄は私が11歳の時に進学で家を出ているため、家族なのに全員が揃うのは年に1度あるかないかという環境でした。たまに揃っても、朝が来たらみんな各々の生活拠点に帰っていってしまいます。
さっきまであんなに賑やかだったのに、どうしてこんなに寂しいんだろうと休暇明けは寂しさと喪失感を対処するための時間だったことを覚えています。

寂しい時どうする?宝物と出会う兆し

家族や友人を見送った後の帰り道や、帰省を終えひとり暮らしの家に帰っていった子どもたちの香りが残る家での時間は、まるで世界中で一人ぼっちになったような悲しい気持ちになりますよね。なにか別のもので喪失感を埋めようとしてもなかなかうまくいかない厄介さもまた大きな特徴と言えるでしょう。
おそらく、「寂しい」という感情が埋まることはありません。全部全部栄養にして生きていかなくちゃならないのです。
でもそんな寂しい時に出会えたものこそ人生の中で大きな意味を持つと思います。
例えば私が寂しさを埋めるために聴き始めたラジオは、今では私自身を語る上で無くてはならない宝物です。いまあなたを襲っている「寂しい」は、あなただけの宝物との出会いの前兆だから、少しでも心が前を向けるように私が出会った宝物の話をさせてください。

ラジオのすすめといま聴いてほしい番組

ラジオは、一言で言えば「空気感」を提供してくれるメディアです。
ただただそこにいることで同じようにどこかで番組に耳を傾ける誰かの存在や、電波の向こう側(きっと都会のかっこいいスタジオ!)での賑やかな空気感を届けてくれます。
世界中でひとりぼっちのように感じてしまう心に、ささやかな光を灯してくれる存在でした。
テレビほど派手ではなくインターネットほど親密でもないけれど、妙に親しみを感じてしまうラジオというゆるやかなコミュニティーはとても心地の良いものです。
日常に溶け込むからこそ、大きな災害や社会全体が不安に襲われるピンチにも、大きな支えとなってくれます。

ながら聴きのすすめ

あらゆる生活のBGM 「FM802」〈FM80.2MHz(関西)〉

関西のローカル局でありながら全国的な人気を持つFM放送局です。
「ファンキーミュージックステーション」のキャッチコピー通り音楽への愛が深く、「ヘビーローテーション」という言葉を最初に生み出したのは実はこのラジオ局だったりも。
最新のヒットチューンから懐かしい定番曲まで、毎日大阪らしい「ファンキー」なDJさんのトークとともに放送されています。大阪では有線代わりに流しているお店も多く、とりあえずお部屋で流しているうちに自然とラジオ自体の魅力にも取り憑かれていくはずです。
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「ラジオは『持っていける故郷』」
地域性が非常に高い点もラジオの特徴です。その土地ならではの話題やラジオCMからは、その地域でのリアルタイムな日常を感じられます。
近年ではスマホアプリradikoのエリアフリー機能から、日本中のラジオを聴くこともでき、慣れ親しんだ故郷が恋しくなった時にはぜひラジオに触れてみてください。
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音の夜間飛行 JET STREAM〈月曜から金曜24:00- 25:00 Tokyo FM80.0MHz(関東)〉

午前0時を告げる時報の後、かすかに聞こえてくる旅客機の音から始まります。
大手旅行会社JALを協賛に持ち、1967年から放送されている超長寿音楽番組です。
この番組ではパーソナリティを「機長」と呼び、叙情的な語りと音楽で世界中の国々へと連れて行ってくれます。数あるラジオ番組の中でも特に異彩を放ち、目で見るよりも遥かに豊かな音の世界を教えてくれた番組です。
百聞は一見にしかず!(見えないけど)全国にネット局をもっているので、是非アナログラジオでも聞いてみてください。

ラジオ界のサザエさん あ、安部礼司 〈毎週日曜17:00-18:00 TokyoFM FM80.0MHz(関東)〉

東京神田神保町を舞台に、主人公であるごくごく普通で平均的なサラリーマン「安部礼司」が、会社や家庭で毎日を奔走するラジオドラマです。
特徴はとにかく普通さ。でも、その「普通」こそが尊く美しいものであると感じさせられます。
2006年の放送開始から、世の中の動きがリアルタイムで反映されていくところも特徴で、ノンフィクションでリアルなご時世的苦しさと、フィクションならではの希望の見出し方が秀逸です。付き合いが長くなるほど愛着がわき、新しい友だちや居場所ができたような気持ちになります。

放送も人生も、なにが起こるかわからない 空気階段の踊り場 〈毎週月曜24:00-25:00 TBSラジオAM95.1kHz(関東)〉

キングオブコント2021で見事優勝を果たし、テレビやCMでも引っ張りだこなコント芸人、空気階段。彼らもラジオと深い縁があり、ラジオがリスナーだけでなくパーソナリティたちの人生や生活にもじわじわと大きな影響を及す存在であることに気付かされた番組です。
是非アーカイブされている初回放送から聴いてみてください。
番組スタートは2017年と、まだまだ無名時代ゆえのほろ苦いエピソードやトークからにじみ出る素直な人間らしさは、笑いとともに「とりあえず生きてみよう」と思える不思議な力が湧き出てきます。

寝落ちラジオのすすめ 深夜ラジオの定番

オールナイトニッポン 〈月曜から土曜深夜1:00-5:00ニッポン放送AM1242kHz(関東)〉

JUNK 〈月曜から金曜深夜1:00-3:00TBSラジオAM95.4kHz(関東)〉

私の少し変わったラジオの楽しみ方として、「寝落ち」があります。
そのお供が、深夜ラジオとして定番のオールナイトニッポン(ニッポン放送)やJUNK(TBSラジオ)です。
私の目的は、彼らの笑い声や雰囲気を感じながら眠りにつくことです。
みんながいる場所で眠りたかったり、誰かがいてくれる安心感を求めている方には是非試してみてください。
たまに眠れなくても「まあいいか」と思えたり、寝ようと思った時に耳の話せない急展開が起きて最後まで聞いてしまうこともしばしば。番組開始前に寝てしまい、途中でふと目が冷めた時に彼らの声が聞こえて安心してまた眠りにつくこともあります。

「寂しい」を栄養にできるその日まで

寂しさに押しつぶされそうな誰かを救うことを目標に書き始めたこの記事でしたが、寂しさは埋められないという少々元も子もない結論に至ってしまいました。
しかし、寂しさに限らず生きている中で避けられない心の痛みはどれも栄養になり得るという最も希望的な結論も導き出せたと感じています。
ならば私ができることは、そんな日々戦う人々が、無事「寂しい」を栄養に素敵な宝物を手にして前へ進んでいけるその日まで、精一杯に応援することです。
私にとってのラジオのように、世界が真っ暗に見える時ほどキラリと光る出会いがあると思っていただけたなら幸いです!

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