暮らしの違和感│写真展を通して“私らしい”という言葉を考える

夕日と船

今まで他人に何気なく言われた「あなたらしい」に縛られてしまっていたような気がしました。
私らしいって何だろう?
私っぽいってなんだろう?
私らしさがわからないまま、他人に言われた言葉の通りにならなきゃいけないような気がして焦ったり、言われた言葉には何か違う意味合いが含まれているんじゃないかって、いらない連想をして落ち込んでしまったり。
どこかでいつも引っかかってしまうのです。
どうも上手く言葉を受け取ることができませんでした。

私の生活には馴染みのなかった写真展へ

先日、写真展を見に行く機会がありました。
そこでは人物のポートレートや、何気ない日常風景や自然を写した写真から、何枚もの写真をコラージュして作った作品などが展示されていました。
私は写真には詳しくないので、飾ってある写真が上手いだとか下手だとか、構図がどうとかライティングが…などはほとんどわかりません。
でも、その一瞬を残しておきたかった理由は何かしらあるんだろうなと思いながら写真を見ているうちに、撮影者のことを考えている自分がいました。

この風景に何か特別な思い出があるのかもしれないな…
毎日通るお気に入りの道だったのかな…

ここに飾られている写真の一コマの前後には何かしらの物語があるのだろうけれど、見ている私にはその物語はわからない。だけど、こうやって想像することで新しい物語を作ることはできるんだ。
そう思って写真を見ると作品の善し悪しがわからなくとも楽しく鑑賞できたように思います。

向けられた言葉は何も絶対のものではない

そしてふと、自分に対して言われる「あなたらしい」も、相手が私を見て思ったこと・感じたことをただ発しただけなのかもしれない、と思いました。それを勝手に自分に対しての評価だと思ってしまっていたから上手に受け取れなかったのかもしれません。
向けられる言葉が私という作品に対しての感想であるならば、それを全部受け入れなくてもいいんじゃないかな。
そう、ただの感想。相手がその時に感じただけの私なのです。何も深い意味なんてないのかもしれません。
それよりも、どんな自分でありたいかの方が大切なのかもしれない。

壁一面に並んだ、何かを表現したいと思って撮られたであろう写真を見ながらそう思いました。

他人からどう見えるかよりも自分がどうありたいか

額縁と風景

写真を見て、撮影者が何を表現したかったのかが正確にわからないのと同じで、私がどういう人かであるかなんて付き合いが短ければ短いほどわからないのです。
言われたその一言は、その時一緒にいたときの感覚や、話してみての感想でしかないのだと思ったら、なんだか他人の言葉をそんなに気にしなくてもいいように思えました。
今まで人から言われた言葉に悩んでいた時間を、もっと『自分はどうありたいのか』と自分の心と向き合う時間にしたほうがよっぽどいいような気もしました。
こうなりたい自分というものに素直に向き合って表現していけたら、他人の言葉に振り回されているよりもうんと心地良いのではないでしょうか。
そして、自分では思ってもいなかった私に、他人の言葉から気付かされる時もあるでしょう。
その時は今までのように変に裏を読もうとせず、そのままの意味で素直に受け取れるようになりたいな。

なんて考えながら、ちょっとすっきりとした気持ちで自分と向き合おうと真っ白のノートを開くのです。

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