生活様式が変わった今、暮らしを見つめ直して~食と音楽~
朝起きてからずっと、Earth,Wind & Fireの「September」が頭の中で流れていた。
昨日、寝る直前まで映画「最強のふたり」を見ていたからかなぁ。
頭の中を流れ続ける元気な音楽を脇に、そんなことを考えていたら、フレッシュジュースが飲みたくなってきた。
だけど、冷蔵庫を開けてみると、パンと牛乳と卵しかない。
フレッシュジュースは諦めてトーストとスクランブルエッグかな。
ああ、急いで支度もしなくちゃ。
ぱたぱたと用意をし、出来た朝食を詰め込む朝。
頭の中の音楽はいつの間にか止んでいました。
日々に追われ、食を通した暮らしを楽しめていなかったけれど…
コロナウィルスが広がり緊急事態宣言が出た4月中旬。
プレコチリコでも在宅勤務が始まりました。
今も引き続き週の半分は自宅で勤務をし、生活は変わり続けているのですが、私にとって一番の大きな変化は「食」の時間でした。
片道50分ほどかけていた通勤がなくなり、食事に時間を割くようになったのです。
これまでも自炊中心の生活でしたが、作ることや食べることに対して、どこか義務のように感じていました。
朝は手早く作った朝食を詰め込み、夜は帰りの満員電車に体力を奪われ、ありもので簡単に作ったごはんでお腹を満たす。
おいしいと感じたり味わう余裕はなく、いつも心のどこかで「本当は作るのも食べるのも好きなのになぁ。」と、小さくもやもやとしていました。
音楽から?料理から?
だけど、在宅勤務になってから、小さなもやもやが晴れたのです。
通勤がなくなり時間が出来たことで、最近は音楽をかけながらごはんの支度をするようになりました。
私は、そのささやかな時間が大好きなのです。
「September」のように、頭の中で流れている音楽から浮かんだ料理を作ることもあれば、今日はフレンチトーストが食べたいから映画「ティファニーで朝食を」で流れていた音楽を流してみたり。
料理や気分に合わせて音楽を選んだり、逆に音楽に合わせて料理を考えてみたりするのです。
沖縄料理を食べたいと「エイサー」を流し、小躍りしながら作る時間は楽しいものです。
作り終えて、ゴーヤチャンプルーだったらビールと、思い立ってコンビニに足早に向かう時もあります。
軽い足取りのまま、いやビールも良いけど泡盛が良い?だったらグラスがあったらもっと良いかも…。
料理1つで音楽や飲み物、器やグラスにまで広がることも嬉しくて、いつの間にか頭の中は楽しい空想でいっぱいに。
出来上がった料理を前に、テレビは付けず、しばらく音楽もかけたまま。
五感を使って目の前の料理に集中する、その時間はきっと「義務」ではなくなっているのでしょう。
「食を楽しむ」というのは、人間だけが授かったもの
楽しみながら作って食べる時間が特別なことではなく、日々の暮らしの中に溶け込んでいることを、今は嬉しく思います。
「食べるもので身体も心もできていく」
それはもしかしたら「食べ物」のことだけではないのかもしれませんね。
最近、共に働く編集スタッフのあおいさんとお昼を食べながら、好きな音楽を集めてプレイリストを作っているお話を聞きました。
素敵!と、私も早速始めてみました。
まだまだ集め中なのですが、この音楽を聞いた時、この料理を作ったなど記していくのも楽しいかもと企んでいます。
「食べることは生きること」
だけど、義務ではなく、瞬間を楽しんでいけたらと思います。
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