賃貸OKのウォールシェルフ特集!穴開けない棚の取り付け方も!

帰ってきたらその辺にぽいっとしてしまうコートやカバン、おしゃれだなと思って買ったはいいけれど、飾る場所のない雑貨やフラワーベース。お気に入りだし、せっかくだからちゃんと定位置を決めてしまいたい。けれど、新しく棚を置く場所はないし、賃貸だから壁に穴が開いてしまう壁掛けも難しいかも…。そんな風に諦めてしまっていませんか。
実は、壁に棚をつけるのは賃貸でもできるんです。ウォールシェルフを取り付けることができると、新しく家具を置いて部屋が狭くなってしまうこともありませんし、壁の表情が変わってお部屋の印象もリフレッシュしますよ。
今回は、賃貸でも使えるウォールシェルフや、壁に穴開けない棚の取り付け方、棚の飾り方のコツをご紹介します!
真っ白だった壁にウォールシェルフを取り付けて、おしゃれに自分好みのインテリアを楽しんでみませんか。
<もくじ>
◆ウォールシェルフとは?
◆失敗しないウォールシェルフの選び方
①使う場所と飾る・収納するものをイメージして種類を選ぶ
__棚板型/ボックス型/板型/フック型/突っ張り型
②取り付け方法を確認
__ホッチキス/壁に穴開けない石膏ボードピン/マグネット/突っ張り
③お部屋に合わせた素材でテイストを統一させよう
__木製/アイアン/真鍮/ラタン
◆ウォールシェルフで壁掛けインテリアを楽しんでいる人の事例紹介
◆裏ワザ!賃貸の壁に穴開けないで棚を取り付ける方法
①「金具用石膏ピン」で壁に棚をつける
②「壁美人」で壁に棚をつける
③壁に穴開けないフックのピンだけ使って壁に棚をつける
DIYで自分好みの壁掛けをつくることもできる!
◆これでおしゃれに!棚の飾り方のコツ
①メインのカラーを決める
②飾るものの高さに注目して飾る
③抜け感を意識して飾る
◆ウォールシェルフで賃貸でも自分好みにインテリアを楽しもう
◆ウォールシェルフとは?

ウォールシェルフとは、壁に付けられる棚のことです。
実はデッドスペースになっている場所である壁を使うことで浮かせる収納ができ、部屋を広く見せながらすっきりとした収納が叶います。一人暮らしで収納が少ないお部屋や、玄関・トイレなど、狭い空間にはぴったりなんです。
ウォールシェルフはただ収納場所を増やすだけではなく、お気に入りの雑貨や写真を飾ることもできますし、ウォールシェルフそのものがおしゃれなので、壁に取り付ければ空間を彩ることもできちゃいます。棚の位置や個数を工夫することで、あっという間にお部屋の印象が華やかになりますよ。
見せながら収納もできる、そんな場所をつくれるのがウォールシェルフです。
ところで、ウォールシェルフはいつから日本にあったと思いますか。
棚には昔から実用本位なものと、装飾的なものがあり、ウォールシェルフのご先祖様は、装飾的な棚だった「違い棚」というものにあたります。ですので、壁についた棚は室町時代からあったのですね。書院造に見られる、段違いになった棚というと想像しやすいでしょうか。

当時は書き物をする時に使う筆や硯(すずり)を置いたほか、壺や香炉を飾っていたとも言われています。また、違い棚そのものが空間を彩る座敷飾りでもありました。
ウォールシェルフの普段使うものを収納したり飾ったり、お部屋の装飾としての役割は、昔も今も変わらないのですね。
◆失敗しないウォールシェルフの選び方
ウォールシェルフを選ぶ際は、使う場所と飾りたい・収納したいものを具体的にイメージできていることが大事です◎適したウォールシェルフのイメージがついたら、賃貸でも取り付け可能かどうか、また、目指すインテリアのテイストに合うかの軸も加えて選びましょう。
①使う場所と飾る・収納するものをイメージして種類を選ぶ
狭い空間に大きすぎるウォールシェルフをつけてしまうと、圧迫感がでて苦しく感じてしまいます。また、せっかく棚を取りつけても、飾りたかった雑貨が置けないと残念ですよね。
ウォールシェルフにはいろんなカタチのものがありますので、ぴったりのものがきっと見つかるはず。実際にどんなカタチのものがあるのかご紹介します。
■使い勝手のいい棚板型

壁に付ける棚と言われてイメージする方も多いカタチではないでしょうか。
雑貨や写真、フラワーベースなどを飾るのに適していて、使い勝手が良いのが特徴です。幅や奥行の広いものだと、キッチンで食器や調味料をおしゃれに収納することもできますね。
■かわいさ満点のボックス型

雑貨を飾るのはもちろん、仕切りのあるものは本やCD、集めているグッズを綺麗に収納するのにも向いています。ボックスの背面板を好きな色や柄にアレンジすると可愛らしい雰囲気にも。扉の付いたタイプもありますので、手軽に収納スペースを増やしたい人にも嬉しいですね。
■狭い場所で大活躍の板型

別名「長押(なげし)」とも呼ばれるこのカタチは、何と言っても薄型なのが特徴です。ハンガーを使ってコートや洋服を掛けて収納もできますし、絵やアートなどを立てかけて飾ることもできます。
玄関や廊下など、あまり場所の広くないところで大活躍してくれるカタチです。
■壁掛けするだけでおしゃれなフック付き

フックの付いたタイプは、何も掛けていなくても壁に付けるだけでアクセントになり、おしゃれな空間になるアイテムです。洋服はもちろん、ドライフラワーを吊るして飾ってもいいですし、キッチンに付けてお気に入りのマグカップやエプロンの定位置にしても◎掛けるだけで絵になる収納が叶います。
■間仕切りとしても大活躍な突っ張り型

ラダーラックとも呼ばれ、いちばん収納がたくさんできるカタチです。パーテーションのような役割もできますので、ワンルームのお部屋の間仕切りとして空間を分けることもできます。本やカバンなどの重たいものもしっかり収納でき、サイズによっては壁一面を収納スペースにすることもできちゃいます。
②取り付け方法を確認
基本的には、しっかりと支えるためにネジで取り付けるタイプのものが多いウォールシェルフ。
でも、模様替えの時に穴を気にしたくないですし、賃貸だとやっぱり穴開けない・壁に傷つけないで取り付けたいですよね。
賃貸など、一般的な住宅で使われている壁は石膏ボードが多く、画鋲程度の穴であれば賃貸でも問題ない場合が多いです。画鋲以外に石膏ボードの壁に穴開けないで取り付ける方法は主に4つあります。
■ホッチキスで取り付ける

壁にホッチキスを刺すのにちょっとコツはいりますが、ほとんど跡が残らず壁に穴開けないで取り付けができます。ホッチキスでも針を刺す数を増やせばテレビを壁掛けできるくらいの耐荷重を発揮しますので、安心して収納ができますよ。
■壁に穴開けない専用ピンで取り付ける

石膏ボード用の細いピンを使って取り付けるだけなので、簡単にできるのが嬉しいポイント。ピンの跡は画鋲よりも小さく、ほとんど目立ちません。賃貸や新築でも安心して棚を取り付けられますね。
■マグネットで取り付ける

マグネットなので壁を傷つけないで取り付けることができます。しかし、浴室や洗面所など磁石の付く壁では大活躍しますが、居室内では使えないことが多いのが難点。軽いものであれば、壁に画鋲を刺し、そこにマグネット付きのウォールシェルフをくっつけるという方法もありますが、小さいものでないと厳しそうです。
③お部屋に合わせた素材でテイストを統一させよう
せっかく壁に棚を取り付けるのなら、お部屋のインテリアにあったテイストのものを取り付けたいですよね。
ウォールシェルフは様々な素材で作られているので、テイストにあった素材のものを選ぶとばっちりです。
また、色によっても雰囲気がガラッと変わりますので注目して選びたいですね。
■木製

ウォールシェルフの王道の素材で、どんなテイストにも馴染んでくれる万能の素材です。
ナチュラルな木目はシンプルインテリアや和モダンはもちろん、北欧インテリアやカントリーテイストなどの温かみのある空間にもぴったり。グレーの壁に合わせると落ち着いたホテルライクな空間になりますし、白タイルと組み合わせてカフェ風にもなります。
ドアや巾木などの建具や、テーブルなどの家具と木目の色を合わせると、まるで備え付けの棚のように見えますよ。
■アイアン(スチール)

黒いアイアンの棚受けのウォールシェルフは、重厚感があり、ビンテージやアンティークな雰囲気をグッと深めてくれます。
白いアイアンのものは、すっきりとした軽やかな印象になりますし、デザインによってシャビーシックでエレガントな印象に。カラフルなのものだとアメリカンやレトロインテリアの印象にもなりますね。
素材は一緒でも、カラーによってガラッと印象が変わるのがアイアン素材の面白さではないでしょうか。海外風インテリアにぐっと近づくことができます。
■真鍮

落ち着いた輝きが美しい真鍮は、小さくても存在感はバツグン。スチールを金色に塗装したものと比べると年月が経つほどに表情の変化が大きく、磨けばまた新品のようにきれいにできる、経年変化や自分の手で育てる楽しみがある素材です。
北欧インテリアやホテルライク、アンティークなインテリアにも。取り入れるとお部屋の表情にグッと深みが増します。
■ラタン

日本語だと「籐(とう)」と呼ばれる素材で、軽く、とっても扱いやすいのが特徴です。おばあちゃんのおうちにあるイメージや、銭湯の脱衣所にある椅子のイメージも強いですが、実はヨーロッパでは昔から馴染みがある素材だそうです。ヨーロッパビンテージや北欧ビンテージインテリアに使われていて、ここ数年また人気が出てきている素材です。
使っていくにつれて色が変色したり、ツヤっぽさが出たりと、経年変化を楽しめ、皮付きのものですと、ひとつひとつ黒ずみの付き方や色の濃淡が異なるのも魅力。最近だと韓国っぽインテリアをイメージする人も多いと思いますが、意外にもアンティークなインテリアにもぴったりなんです。
◆ウォールシェルフで壁掛けインテリアを楽しんでいる人の事例紹介
実際にウォールシェルフを使っている人はどんな風におしゃれに取り入れているのかも気になりますよね。
私たち編集スタッフや、Instagramで見つけた使い方や、おしゃれな飾り方をご紹介します。
■壁掛けマガジンラックで海外風に

@seimi__07様
モノトーンカラーで揃えた空間は、まるで海外のドラマに出てくるようなおしゃれなお部屋に。
白の壁掛けマガジンラックが飾ったものを引き立ててくれています。
色や種類を揃えることで、まとまりのある空間になりますね。
■ハンガーラックは壁掛けで省スペースに
玄関や廊下など、狭い空間におすすめの壁掛けハンガーフック。
スリムなのでスペースを取らずにすっきりと収納することができますよ。
リンク先では他にもいろいろなアイデアを紹介していますので、ぜひ読んでみてくださいね。
■長押(なげし)で狭い空間を有効活用!
聞き馴染みのない長押ですが、こちらも省スペースで収納や飾るサポートをしてくれる便利なウォールシェルフなんですよ。
奥行きの浅い板状になっているので、そこにフックを使っていろんなものを掛けて収納したり、長押の上部に絵やお子様の作品なども飾れたりします◎
スタッフがいろんな活用法を試したよみものもありますので、こちらもぜひ読んで参考にしてみてくださいね。
■キッチンは見せる収納で使いやすく

@mnmuehue様
木製のウォールシェルフや編み籠を並べることで、電化製品の無機質なイメージが柔らかくなっていて優しい気持ちになれそうです。
キッチンにウォールシェルフを取り付けて、あえて見せる収納にすることで、どこに何が収納しているのかが一目瞭然で使いやすそうですね。
■ウォールシェルフで洗面所すっきり

@yayoi_hori様
タイルの素敵な洗面所に、白いウォールシェルフを合わせることですっきりとした印象に。
黒のアイアンバーも細身で空間に線を引いたようで美しいですね。
■デッドスペースのコーナーもウォールシェルフで活用

お部屋の角やトイレなど、棚を置くスペースはないけれどなにか飾りたい…そんなときにウォールシェルフをつけるとあっという間に観葉植物やお気に入りのグッズが飾れるステージができますよ。
入口と対角線の角は目をひく場所でもありますので、そこを飾ることでお部屋がグッとおしゃれになりますよ。
◆裏ワザ!賃貸の壁に穴開けないで棚を取り付ける方法
どうしても欲しいウォールシェルフがネジでしか取り付けができないみたいでどうしよう…なんてこともありますよね。そんなあなたへこっそり、ネジ以外の方法で取り付けるアイデアを試してみましたので、ご紹介したいと思います。
①「金具用石膏ピン」で壁に棚をつける
最初に土台となるベースを壁に取り付け、そのネジに引っ掛けるようにウォールシェルフを設置し透明の金具で固定する方法です。
透明の金具は大きくて扱いやすく、棚に物を置いてしまえばほとんど気にならずに使えそうです。
②壁美人で壁に棚をつける
こちらはホッチキスで壁に棚を取り付けられるアイテムです。今回は無印良品の壁に取り付けられる棚で試してみました。金具が半分見えてしまいますが、カバーをつけると壁と馴染んでそこまで気になりません。
壁美人のシリーズで、取り付け金具以外に受け金具も用意がありますので、受け金具をDIYで作った棚や、金具がついていないウォールシェルフに別途取り付けることで、壁美人で壁掛けができますよ。
③壁に穴開けないフックのピンだけ使って壁に棚をつける
100均でも売っている、石膏ボード用の壁に穴開けないフック。こちらのフックを取り付けるためのピンだけを使うアイデアです。
ピンの頭が目立ってしまいますが、取り付けはしっかりとできますし、耐荷重も収納したいものに合わせて選べばいろんなものを壁掛けできそうです。
詳しい手順やコツ、他の方法はリンク先にありますので、興味のある方は読んでみてくださいね。
DIYで自分好みの壁掛けをつくることもできる!
ダイソーやセリアなど、100均でも買える材料で簡単に欲しいサイズで壁掛け収納をつくることができます。
突っ張り棒とワイヤーネットを結束バンドで留めれば、キッチンのシンクと吊戸棚のちょっとした空間にキッチンツールや調味料の収納場所を簡単に作ることができます。穴開けられない壁にも収納場所をつくれるととても便利ですよね。
横にすれば、洗濯機の上やトイレなどのデッドスペースに棚をつくることもできますよ。
◆これでおしゃれに!棚の飾り方のコツ
ウォールシェルフにどうやって雑貨を飾るとおしゃれに見えるんだろう?
実はちょっとしたことに気を付けるだけで、簡単におしゃれな飾り方が叶います。大切なのは、色の数と、飾る雑貨の高さと、抜け感だけです。
①メインのカラーを決める
まずはメインとなるベースカラーを決めましょう。
色数は少ないとすっきりした印象に、多くなるほどポップな印象になりますが、上手に取り入れないと乱雑な印象に。コーディネートに慣れるまでは、ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーの3色でまとめることを意識するだけでもまとまりが出て素敵になります。
素材にも統一感を持たせることで、よりおしゃれに見えますよ。
②飾るものの高さに注目して飾る
・シンメトリーに飾る
左右対称になるように飾るテクニックは、クラシックなスタイルでは定番の飾り方です。
中心に置いた雑貨の両サイドに同じものをバランスよく配置することで、安定感のあるおしゃれな飾り方ができます。
・大きさの異なるものを三角形になるように飾る
こちらは左右非対称に飾るテクニックです。
大中小と高さの異なる雑貨を、三角形を意識して飾ると動きが感じられ、ラフなのにおしゃれな印象になります。
・あえて高さを揃えて飾る
横長の棚におすすめの飾り方で、同じような高さの雑貨を、等間隔で並べて飾るだけです。
食器などの見せる収納にもおすすめです。
素材感や雰囲気を統一させると、より整然とした美しい印象になりますよ。
③抜け感を意識して飾る
本や雑貨をぎゅうぎゅうに飾ってしまうと、どこか苦しい印象になってしまいます。
飾りたい雑貨と雑貨の間に少し空間を持たせたり、棚いっぱいに本を詰めずに隙間を残してみたり、ちょっとだけ余裕を持たせる意識を持つだけで、お気に入りをよりおしゃれに見せることができます。
ガラスやプラスチックなどの透明感のあるアイテムを一緒に飾るのも、抜け感が出ておしゃれに見えるのでおすすめです。
◆ウォールシェルフで賃貸でも自分好みにインテリアを楽しもう

いかがでしたでしょうか。
お部屋のどこにでもある壁を使えれば、もっと自由にインテリアを楽しむアイデアが生まれてきそうですね。
ちょっと気分がふさぎ込みがちなとき、なんだかもやもやするときだからこそ。少しだけお部屋をアレンジして印象を変えると、お部屋の印象がリフレッシュされるのと一緒に、気持ちのリセットもできるような、なんだか明るい気持ちになれるような気もします。お部屋は自分の心を映す鏡なのかもしれませんね。
コロナ禍で長い時間過ごすことの多くなったおうち。お休みの日に少しリフレッシュしてみると、いつものおうちでも新たにわくわくした気持ちになれそうです。
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