防災グッズを丁寧に見直しました!─生活になじむ備蓄品収納編

床下収納に入れていた我が家の防災グッズ。ここでは緊急時にすぐに取り出せないと、中身や収納場所を見直すことに。
前回は、防災グッズのうち「緊急避難グッズ」の見直し・収納を完了させたので、今回は「備蓄品」についてです。
〈「緊急避難グッズの収納編」はこちら〉

防災グッズのうち「備蓄品」とは

緊急避難グッズは、災害発生時、避難場所に早急に移動する際に持ち出す物。備蓄品は、災害発生後、ライフラインが復旧し、支援物資が届くまでの時間に備えるための物です。

水道

一般的に電気→水道→ガスの順に復旧していきますが、ガスが9割復旧するまでの日数は、阪神大震災で61日、東日本大震災で34日でした。
また、災害発生から3日間は人命救助が優先で、支援物資が届くのはその後です。そう考えると、最低でも3日間は自足できるだけの備蓄品が必要です。

在宅避難を想定した備蓄品の収納を考えてみた

サッと持ち出せることを重視し収納場所を検討した緊急避難グッズと、今回見直す備蓄品とでは、収納に対する考え方が少し違ってきそうです。
というのも、災害発生後しばらくは避難所で生活するのだと思っていましたが、避難所の収容人数に限りがあることから、近年は可能な限り在宅避難することが推奨されているそうなのです。
一人暮らしの私が在宅避難することを想定すると、備蓄品の収納については、あまり難しく考えなくてもいい気がしてきました。

「ローリングストック」なら、備蓄品も日常生活に溶け込む

「ローリングストック」という言葉を知っていますか? 食品などを多めに購入しておき、使う⇔買い足すを日常生活で繰り返すことで、常に一定量の備蓄品を保管しておく方法です。この方法なら、数年ぶりに備蓄品の収納場所を確認したら食品の賞味期限が過ぎていた…なんてことも避けられます。生活の中で使うのであれば、普段使う場所の側に収納したくなるのが自然ですから、「3日分の備蓄品を一か所に集められるような広い収納スペースは、ウチにはない」というような思い込みも取り払えそうです。

食品の備蓄品は、ローリングストックと長期保管用の両方を用意

消防庁のホームページからダウンロードした「備蓄品チェックシート」を参考に、「食品」と「生活用品」に分けて見ていきます。

まずは食品です。
消防庁のチェックシートでは、飲料水・レトルト食品・カップ麺などが挙げられていました。私の生活では、日常で消費している食品も含まれています。ローリングストックで管理していくのであれば、防災用にと改めて収納場所を設けなくてよさそうです。

備蓄品

その他に今回用意した食品は、長期保存水とアルファ米のおにぎり。水は、保管可能期間が長すぎて賞味期限を忘れてしまいそうなので、ダンボールの外側に大きく期限を書いておきました。期限が切れた後も、飲料水としてではなく生活用水として使えるのだとか。
おにぎりは、調理器具不要、お湯でも水でも作れ、もちろん長期保存も可能な商品を購入。普段の生活で備蓄している食品が温めたりできない状況に備えて用意した備蓄品です。
紙皿や割り箸など、洗い物をしなくて済む使い捨ての食器類も必要ですね。食べるときに使う物なので、食品の側に収納することに。

生活用品の備蓄品は、使う場所の近くに収納

消防庁のチェックシートで「生活用品」として挙げられていた備蓄品は、ウェットティッシュ、ラップ、ビニール袋、工具など、日常生活で使う物も多く含まれていました。それならば、災害用の備蓄品のために別途収納場所を設けずに、普段の生活と同じ場所に備蓄した方が、迷わず取り出せそうです。ガス復旧までに使うカセットコンロも、今まで通り、キッチン側の床下収納に保管することに。

水不要で洗えるシャンプーや簡易トイレなど、非常時しか使わない備蓄品も、それらを一か所にまとめて収納しなくても、それぞれを使う場所の側に置いておく方が、在宅避難時の生活も混乱しないかもしれませんね。

備蓄品は、使用シーンも考慮して収納場所を考えるのも◎

最終的には、長期保存の食品と使い捨ての食器、カセットコンロだけをキッチン側の床下収納に保管し、それ以外の備蓄品は、それぞれ普段の生活になじむ場所に収納することに。

「床下収納では防災グッズが緊急時に取り出せない」と思ったことをきっかけに見直しを始めたけれど、今回の体験を通じて、在宅避難を想定した備蓄品であれば、我が家の床下収納でも問題なさそうなこと、また、すべての防災グッズを一か所に集めて収納しなくても大丈夫そうだということに気づきました。
(床下収納は、高温多湿になる場合は食品の保管は避ける、地震の際に家が変形し扉が開かなくなる場合もあるなど、注意点もありますので、各家庭に応じた判断が必要です)

防災

もちろん、避難所暮らしとなる場合も考えられますし、各家庭ごとに最適な収納方法を検討する必要はあるでしょう。
まだ防災グッズを用意していない方は、ご自身やご家族のためにも、ぜひ備えを!

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